2008年6月12日木曜日

元活魚運送屋




浜松駅近くの飲食店街路地に間口狭いが奥長く、京都の町家みたいな居酒屋がある、店名から言うと奥行き15間あるのかな?
「十五間長屋」053-453-0104 浜松市田町324-21
がらっと入ると、かなり奥のカウンターまでの間に、生け簀がいくつも並び、魚介類がひしめいている。
この日は入り口に「イワシ入りました!」と大書。
大将は活魚を運ぶ生け簀付きトラック一台を持ち、運送をやっていた。
引退してその生け簀の技術を活かしてこの居酒屋を始めたのだ。

名物自慢は「日本一カワハギの肝あえ」
カワハギの刺身と肝を包丁で荒々しくあえ、おろした頭と骨に乗せて出てくる。
とろりと和えられたのに、わさび醤油をちょっと付け、口に入れると、高鮮度の切り身と濃厚な肝が気持ち良く舌をくすぐる。

今日入ったイワシは刺身だろうが、焼いたのも食べたいなと言ったら「焼いたら割れちゃう」そうで、それでは刺身をください。
大将、網を持って椅子の上に乗り、イワシを4匹ばかり捕まえた。
まな板の上に出したら、きらきらと光りながらばたばた飛び上がり、一匹私の前まで飛んで来た。元気がいいねー!
普通こういう生け簀の魚は、金魚を泳がせているようなのがあり、水槽に入れてから時間が経っていて、味、甘みが無く、おいしく無いのが一般的だ。だから私は生け簀料理屋には行かないのだが、この店は違う。大将の技術とまじめさで、活魚の素晴らしさが引き出されているからだ。
ささっと素早く調理した刺身は、ピッカピカ。

ここの仕上げは、無料のあら汁にご飯。
硬めに炊き上げたご飯をゆっくりかんで、具がみっしり入った汁を飲む。

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