2011年9月29日木曜日

1108ロンドン31:マグロの手巻き寿司






近くのスーパーは充実していて、魚介類も対面売り場で丁寧に売っている。
赤身のマグロがブロックで売っているので購入。
豆腐も見つけた。
それならご飯はないかと探したら、寿司用の短粒米を発見。
その隣に海苔もある!
こうなるともう目的一直線。

とりあえずアパートにこれぞニッポンという食材を放り込み、今晩のPromsへ。
今日の出し物は、全て初めて聞く曲。

Shostakovich
The Age of Gold - suite (16 mins)
Shostakovich
Violin Concerto No. 1 in A minor (39 mins)
INTERVAL
Stravinsky
Petrushka (1947 version) (34 mins)
Tchaikovsky
Francesca da Rimini (22 mins)

Lisa Batiashvili violin
Philharmonia Orchestra
Esa-Pekka Salonen conductor

このフィルハーモニアオーケストラというのがすごいもので、力と安定性の両方を持っている。
今晩の演奏は、オーケストラと聴衆の戦いだ。
会場中が力んで一体化した。
最終のチャイコフスキー「Francesca da Rimini」だが、こんな力にあふれた曲があるなんて知らなかった。
終わったとたん、口笛ピーピー、足踏みドンドン、ブラボーの絶叫。

面白かった、しかし疲れた。
心地良い疲れ。

ブラブラ歩いて帰ったら10時半。
さあ、今日の仕上げやるぞ!

冷奴を生姜醤油でつまみながらビールをグビグビ。
ご飯を炊いたらお焦げが適度に出来た。
マグロをブロックのまま湯通しして表面を殺菌してから急冷し、スライスしたら真っ赤な赤身がピカピカと。
ワサビ醤油を付けたマグロのスライスを海苔に乗せ、ご飯をちょっと乗せ、キュウリの千切りも入れて手巻き寿司。
ご飯で焼きおにぎりも作り、これは明日の朝食にしよう。
サーモンも買ってあるから鮭オニギリも出来るな。

ワインたっぷり飲んで、いい気持ち。
おやすみ〜〜〜(11年8月)

2011年9月28日水曜日

1108ロンドン30:豚の骨付きモモロースト






朝起きてボーッとしていたら、突然停電。
廊下に首出してみたら、向こうの方で水がじゃーじゃー落ちて、スタッフがタオルを乗せて慌てている。ジョイントが外れたのか壊れたのか……
しばらくして電気は点いたが、今度は水が出なくなった。
これじゃどうしようもないから、朝飯は、とはいってももう昼近いけど、ヴィクトリア&アルバート博物館のカフェにしよう。
ここのカフェは充実していて有名なことを思い出した。

歩いて10分、博物館に到着して何も見ず、まっすぐ奥のカフェに走り込む。
ローストなどの重いメニュー、デリカテッセン、サラダ、デザート等、いくつかのカウンターを見回した後、豚のモモ骨付きローストを注文。

おねえさん、ブルーのニトリル手袋で塊をよっこらしょとまな板の上に持って来て、数枚スライス。
このあと、さっきから気になっていた豚の皮がたくさんホットデリケースの前においてあるのを2枚追加してくれた。そう、そこ、美味いとこなんだよな〜〜〜。
パリパリの豚皮煎餅。
これにサラダを山のように盛り付け11.5ポンド、1500円ほど。

この博物館、無料なんだからな……ロンドン中大体そうだけど……すごいね。
入り口に「寄付3ポンドよろしく」とあるので、入れておいた。

さて、腹いっぱいになった所で、この暴力的広さの博物館の探索を始めようか。(11年8月)

2011年9月27日火曜日

1108ロンドン29:ローストビーフサンドイッチ






ハロッズのフードコートの点心コーナーでで野菜の春巻きをつまんでいたら、ちょっと客が途絶えた所でスタッフがブルーのニトリル手袋を付け、ウエットペーパータオルと殺菌洗浄剤を使って、オープンキッチンの扉や取っ手を拭き出した。
扉の内側まで拭いている。
こういったちょっとしたサニテーションは重要だ。ここ、一番汚れる所なんだから。

今晩は何食べようかな、たまにはレストラン行こうかな、なんて考えながらハロッズのデリカテッセン売り場をぶらついていたら、骨付きリブのローストをサービスカウンターでカービングしているのを見つけた。
途端に豹変し、今晩はこれに。

豪快にスライスし「パンに乗せますか?」、はい。
たっぷり乗せた後「サラダ乗せますか?」、はい。
このでっかいローストビーフサンドイッチが5.95ポンド、780円ほど。
半分でもボリュームたっぷり。
包装の台紙には「エンジョイ!」のメッセージ。
いいねこういうの。(11年8月)

2011年9月26日月曜日

1108ロンドン28:ひき肉おじや




アパート周囲には高級車があちこちに路上駐車。
道端に停めても違反じゃないけど、それにしても……

スーパーで買ってきた自家製の生ソーセージを焼く。
ナイフでちょっとカットして食べたら、皮がゴムのように硬くて噛み切れない。
どうしようかと考えて、このタイプの食べ方分かった。
縦真っ二つに切り、中身を出し、皮は捨てる。
中身は味濃い豚肉の味付けひき肉だから、このまま齧っても美味しい。
もう一つの方法は、付け合わせのポテト、タマネギ等と一緒に、ぐちゃぐちゃに混ぜ合わせ、醤油とマスタードを振りかけ、ちぎったパンにごっそりと乗せて食べる。
これは昔銀座にあったドイツパブ「ケテル」の日本語上手いおやじさんに教えられたのと同じだ。
写真は実にみっともない状態。
ひき肉おじやだな。(11年8月)

2011年9月22日木曜日

巨大小籠包




ロンドン途中割り込み

名古屋セミナーは豪雨台風15号の中、無事終了。
こんな雨の中、よく集まってくれた。

終わって打ち上げ数名だという。
名古屋で3人以上集まったら、名鉄グランドホテルの18階「涵梅舫」
会場の国際会議場から名古屋駅前まで帰るのにタクシーは全く来ず、仕方なく地下鉄。おかげで2千円以上かかる所を230円で済んだ。
地下鉄も街もずいぶん人が多いと思ったら、名古屋一帯で108万人対象に避難広報が出ていて、早め帰宅者が多く、地下鉄の一部も止まっていたのだ。
やっとホテルにたどり着き、風呂入って咽乾かせて18階へ。

「今日の特別」に2ヶ月熟成させたソースを使った料理がいろいろある。その中の「牛の胃」を注文。
見事に厚くゆったりした蜂の巣を使っている。
不思議な魅力、一箸二箸と魔味は進む。

ナマコは丸ごと煮込んであるので、小さいながら皿の上の姿は見事。
カットして口に入れたら、とろけるような軟らかさ。
ナマコがこういう妖味になるんだ。

手の平大の蒸篭が置かれた。
小籠包は1人1個ずつ注文したのだが、この蒸篭の大きさは中途半端だな。
5個入っているには小さいし、1個には大きすぎる。
開けたら、小籠包というよりも、小型の饅頭大の塊が入っている。
巨大小籠包。
これだけ大きいと、レンゲの上では食べられない。
だから小皿が付いてきているんだ。
小皿に移し、箸で切ると、スープがぶちゅっ!
5口ぐらい、ゆっくり噛みしめながら、紹興酒と交互に楽しむ。
小皿に残ったスープを行儀悪くぐいと飲み干し、満足満足!

2011年9月21日水曜日

1108ロンドン27:国会審議



BBCで国会審議をやっている。
与党と野党が集団で向き合い、喧々諤々で討議している。
議員が質問すると、キャメロンさんがすごい勢いで答える。
目の前の壁を声で壊すようだ。
メモなんか見ない。
かっこいいな!

話終わった途端「そうだ」という人が起立するが、与党も野党も両方起立する。
一人が質問すると、その質問に賛成の人が起立し、すぐ座る。
質問にも答えにも、賛成がどれほど居るかすぐに分かる。
どんどん審議が進む。

私の幼稚園クラスのヒアリングと早口で分からないが、今日の審議は「ヤングピープル」という言葉がしょっちゅう出て来ていて、今回の暴動について議論していることがわかる。
面白いね。
個性が紳士的に出ている。
ヘタな質問と集団でやっている日本の国会とえらい違いだ。(11年8月)

2011年9月20日火曜日

1108ロンドン26:プライムのブリティッシュビーフ






夕方、セントマーティン教会のコンサート。
前半メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルト、後半モーツアルトの「ジュピター」と、超豪華組み合わせ。
おまけに席は奮発して一番高い所とっておいたら最前列で、バイオリンソリストとの距離3メートル。鼻息が聞こえる。
この最高の席で28ポンド、3600円ぐらい。
ロンドン、ホテル高いけどコンサート安い

アパート近くのステーキハウス「Black & Blue」で夕食。
「あなたに、最高のステーキを。プライムのブリティッシュビーフを、28日間熟成し、炭火でお好みに焼き上げます」で、一番小さい200グラムのサーロインステーキ・クラシックカット。
これが16ポンド、2千円ちょっと。
タコスチップとコロナビールで助走。
ステーキは、赤身たっぷりの素朴ジューシー。
テーブルナイフは鋭い。
こういう肉食べてれば、太らないな。(11年8月)

2011年9月16日金曜日

大型サンマと微小ワカサギ





ロンドンと中割り込み。

今年の新サンマは大型で脂が乗っているという。
北海道にあがった新サンマが出て来たら、まさにその通り。
脂でとろとろしている刺身だ。

次に出て来たのは「出たばかりの青森産ワカサギ」
何とまあかわいい。
こんな小さなワカサギ、どうやって食べるの?
かき揚げで出て来た。

大きいのと微小を堪能して外に出たら、大きな中秋の満月だった。

2011年9月15日木曜日

1108ロンドン25:ポークチャップ超厚切り






泊まっているアパートがあるチェルシー地区は高級住宅街。
ここら辺は治安はいいし、運転乱暴なロンドンでもこのあたりはおとなしい。
道路ごとに住宅の色を揃えている所も多く、見事。
ロールスロイスが何台も雑然と置かれている所があり、ロールスとベントレー専用の修理工場「チェルシー・ワークショップ」だった。

王室ご用達なんて言われているスーパー「パートリッジズ」で、骨付きハム、ソーセージと、オーガニックの骨付きポークチャップ超厚切りを仕入れ。

ポークチャップは皮と脂肪の所が硬くて最高。
よく噛むと、どんどん味が出てくる。
あご、強くなるな。(11年8月)

2011年9月14日水曜日

1108ロンドン24:洗濯屋の店頭職人




洗濯屋を見つけたのでシャツを出しに行ったら、店頭入口に縫製職人の塊みたいな70歳ぐらいのおじさんが針仕事をしている。
大変な種類の色とりどりの糸を置いている。
シャツの袖が長くて、いつも織り上げて着ていたので、直してくれるか聞いたら「もちろん」
「着てみなさい」と言われたので、Tシャツの上から羽織ったら、袖上げの印をしてくれた。
「袖を直したら、洗濯もお願いしたいんですけど」
「はい、明日週末になってしまうから、水曜日になります」
洗濯屋の入り口に、直しのおじさん。ロンドンらしいね。

このあたりの住宅はきれいにしている。
バラだらけの家がある。
バラのアーチがある家がある。
ロンドンの皆さん、バラが好きだね。

ロンドンの人がリタイアしてやりたいことの一つは、家と持ち物を整理し、コッツウエルズあたりのフラットに引っ越し、バラの世話をする。
骨董品店がわんさとあり、流通が絶えないのは、こんな背景からなんだろうな。(11年8月)

2011年9月13日火曜日

1108ロンドン23:ラザニアのハーフポーション






ロイヤルオペラハウスでバレエ「バヤデーレ」のマチネ、2時から。
世界的超一流、ゲルギエフのマリンスキーオーケストラ。
休憩2回も入る3幕、各2場で、これでもかこれでもかと個性あふれるバレエが次々に出て来る豪華絢爛大満足演出。
だから何ヶ月も前に満席になってしまうんだ。
早くからとっておいて良かった。

こういった観劇に、こちらでは品の良いおばあちゃんが一人で来ているのをよく見る。
好きなんだな〜〜〜
皆さんエレガントに着飾り、楽しんでいる。
こういうおばあちゃん達見ると、うれしくなっちゃう。

隣にも一人。
オックスフォードから来たという。
電車で1時間ぐらいだから、千葉か横浜から東京に観劇に来たといった所だろう。
旦那さんは技術者で忙しいようだ。だから一人で勝手に来たんだろう。
旦那仕事で元気、奥様勝手に楽しんでる、といったとこだな。
息子さんはF1のマクラーレンチームのエンジニアだそうで「忙しくて、毎日4時間ぐらいしか寝ていない」、でも最近チームの成績が良く「勝つとボーナスが出る」

バレエは観衆大感動で終わった。
フィナーレの挨拶ではフラッシュバンバン。
バルコニー席とはいえ、これで66ポンド(8500円ぐらい)は安い。
日本でS席だったら、38000円だったとか聞いた。
終わって繁盛チェーンのイタリアンカフェ「BELLA ITALIA」を除いたら大混雑。地下にやっと席を見つけて少ない料理はと探したら、ラザニアのハーフポーションがある。
ハーフでも日本の一人前はたっぷり。
パプリカ(カラーピーマン)の中にラザニアを詰めたのもある。
このメニュー「サラダ」のカテゴリーに入っている所が面白いね。(11年8月)

2011年9月12日月曜日

1108ロンドン22:0階と1階


日本は地面のレベルを1階という。階段を一つ上がると2階だ。
しかし、これ、数学的に(大げさだな)いうと、ちょっと違うんだよな。
数字は、0を中心にして、+1と−1方向に行く。
-3 -2 -1 0 +1 +2 +3 となる。当たり前だ。

欧米で言う階数は、地面のレベルがグランドフロアで、エレベータの表示は「G」または「0」
0階だ。
階段を一つ上がると「1階」
階段を一つ下がると「ー1階」

数学的にいうと、日本の地下1階は間違えていないが、0階を1階といい、1階を2階というのは、間違っている。
0階が抜けているからだ。(11年8月)

2011年9月9日金曜日

1108ロンドン21:ローストチキン、半身で2.98ポンド




ブリュッセルからユーロスターでロンドンまで2時間。
ほとんど畑の中を走る。
セントパンクラス駅に戻って来た。
五輪の飾り付け。
来年はオリンピックだから、ロンドンには来ない方がいいな。
どこに行こうか……

チェルシー地区のアパートにチェックインして、近くのスーパーに買い物。
夕食はラムチャップとローストチキンのハーフカット。
このローストチキン、半身で2.98ユーロ、400円弱。
ロンドン、ホテルは高いけど、食べ物安い。
再びロンドンが始まった。(11年8月)

2011年9月8日木曜日

1108ロンドン20:ベルギーのゴミ処理と信号





ブルージュ1泊してからブリュッセルのアパートに戻って来た。
このアパートはシターデンというチェーンで、キッチン付きなので便利。

パリ、京都でも利用していて、実に気持ちいい滞在が出来る。東京は新宿にある。季節料金が使えると安い。
1泊でも利用出来るが、週単位だとぐっと安くなる。
簡単な朝食はあるが、朝食を大事にする人は自分で作るか食べにいく方がいい。

街中のあちこちに大きなゴミコンテナーが置いてある。
瓶缶を分別投入する。
この回収にクレーン付きのトラックが来て、ゴミコンテナを釣り上げ、開放しているトラックの荷台の上に持って行き、コンテナーの下に付いているフックをクレーンを揺らして外すと、ガラガラガラとすごい音がして一気に落ちる。
落ちたらまたクレーンをうまく動かしてコンテナーの下のフック(蓋)をし、元の場所に置いてお終い。
この間1分ぐらいだろうか。
全部一人で運転手がやる。
これはパリも同じだった。
ゴミ箱が無い東京がいいか、パリやブリュッセル方式がいいか……

次は信号。
ブリュッセルの銀座ともいえる大きな交差点には信号が無い。
こんな所に信号が無いのだから、これより小さい交差点にも信号が無い。
商店街や住宅地には信号は全く無い。
信号があるのは、車中心の交差点だけ。
それではブリュッセルの銀座交差点は車が少ないかというとそうではない。
では、どうやって歩行者は交差点を渡るか。
簡単。歩行者が渡ろうとすると、車はぴたりと停まる。
横断のそぶりをしただけで、回りの車が停まってしまう。
歩いて交差点にさしかかり、どっちに行くかなと考え出そうとする前に車は停止してしまう。すみません未だ渡るかどうか決めてないんですけど……
これは、北欧各国の都市も同じ。

ブリュージュ駅近くの信号の無い交差点を渡り出したおじいさん。
そこにおねえさんが運転する車が入ってきて、おじいさんの前を横切ろうとした。
おじいさんは体を前に出し、大きく手で「停まりなさい!」
運転のマナーをおじいさんは体を張って教えた。
どうせもうすぐ寿命で死ぬからな、と考えてるんだかどうなんだか……(11年8月)