2007年2月28日水曜日

時限喫煙レストラン


サントリーホールの今日のコンサートは「レクイエム」で、7時から始まる。これはドレスデン聖十字架合唱団の少年合唱隊で、その新鮮なボーイズソプラノでファンが多い。
その前に腹ごしらえということで、ホール前のアーク森ビルの3階「ダイナー満天星」に入った。
http://www.ehills.co.jp/rp/dfw/EHILLS/morishop/ark/mantenboshi/index.php
「禁煙ですがよろしいですか?」と言うので、もちろん大歓迎。
ふっくらした懐かしいパン粉の牡蠣フライ、豆腐と野菜のサラダ、同行者はハヤシライスと、昭和のメニュー。どれもしっかりした味で、神田か裏銀座の洋食屋と言ったところ。
ふとレジのところを見ると「喫煙タイム、この時間のみお吸い頂けます、19:00〜21:00)とある。
始めて見る表現だ。
このレストランはコンサートに行く前の食事で夕方6:45頃まで混むので、このコンサートラッシュ時間が終わるまで禁煙にして、そのあと喫煙出来るようになっているんだろう。
6:30になり、向かいに見えるホールの入り口が開き、続々と観客が入り出した。これを見計らって、レストラン内の客も一斉に支払いを始めた。
6:45,ホールへの列が無くなったので、我々もそろそろ行こうと、レジに行き、店長らしき人に聞いたら、
「そうなんです、コンサートに行く皆さんはタバコを吸う人がいないので、こうしたんです」
そして、このあと、タバコを吸う客が入ることになる。
この店の閉店時間は23:00,コンサートが終わるのが大体9時から9:30なので、コンサート後のラッシュが始まる。だから、21:00から再び禁煙タイムに入るわけだ。
良く考えて工夫したシステムだなー。
さあ、コンサートを楽しもうか。

あとでわかったのだが、サントリーホールで使ったチケットの半券を見せると10%オフになる。「チケット持ってますか?」とレジで聞いていたので、開始前のチケットでも割引になるのかもしれない。10%損した。また行こうか。

2007年2月27日火曜日

ボロボロボルボ18年目に入る


17年間乗っているおんぼろボルボを車検に出したら、47項目もの作業と部品名のリストとともに21万円の請求書がついてきた。
痛んだ部品の交換やオーバーホール、調整など、細かいものばかりだが、ずいぶん丁寧に直してくれた。
ボルボはエステートワゴンで、この前の車は、元気はつらつ時代始まりのパジェロ、その前はプレーリーと、この20年以上、乗用車には乗っていなかった。
17年間乗っていて、今回初めて知ったのは、フォグランプが、前と後ろの両方にあることだ。
フォグランプマークのスイッチが2つあり、両方とも使ったことは無かった。
フォグランプはオプションで、スイッチだけついていると思っていたからだ。
車の引き渡しの時に聞いたら、1つは前のフォグランプで、アップビームにした時に点けることが出来る。もうひとつの「リアのフォグランプ」は、ブレーキランプの上に付いている赤い小灯で、視界が悪い時に後続車によく見えるように点灯させることが出来る。
今回の整備で、このリアフォグランプが、どういうわけか、左右両方に点いていたので「規程により左側を外して、右側だけが点くようにした」と言う。
両側が点いているよりも、片側の方がわかりやすいからだろう。左側通行の日本では右のリアフォグが点くようにしてあるわけだ。

さて、徹底した整備の結果、走りはどうなったか。
これは、前の車検整備の時にびっくりしたのと同じだった。
新車の走りによみがえった。
軽々と、すいすい走る。
燃費も良くなっただろう。

アカデミー賞で、ゴアさんの「不都合な真実」が賞を受けた。
ゴアさんはこのセミナーを世界中でやっていて、挨拶の時「大統領になれなかったゴアです」と自己紹介をしておおうけしているそうだが、アカデミー賞でも「大統領になっていたはずのゴアさん」といった紹介を受けて、沸いていたようだ。
そう、ゴアさんがもし大統領になっていたら、世界は大きく変わってきたはずだ。戦争も、テロも、温暖化対策も……
温暖化対策の一つとして、ウチはボロボロボルボを買い替えないで、ずっと乗り続けよう。
車検で新車によみがえるのだから。
燃費が悪いが、買い替えるよりも時々、少し、静かに乗る方がよっぽど温暖化防止になるだろう。
まあ、金も無いけど。
ボロボロボルボ、18年目に入った。

2007年2月26日月曜日

手作りジャム


家内と娘が「ジャムを作ろうか」と言っている。
私は甘いの食べないから、気にしない。
イチゴジャムを作り出したみたいだ。
砂糖は「絶対これ」と話している。
砂糖は甘いから、これにも私は関心無い。

和風の朝食を私が食べ終わった頃、ジャムが出来上がったようだ。
「エーーー、おいしーーーい」と、騒いでいるので、ちょっとと言って、出来上がったばかりのイチゴジャムをつまんでみた。

時間は突然50年前に戻った。
目黒不動尊の坂の下の小さな家で、コッペパンに塗って食べた「ジャムパン」の味だ!!
ちゃぶ台で食べた素朴だけど美味しかった味が戻ってきた。
ガラス瓶の牛乳を飲み、食パンにもジャムを塗って食べた。
ジャムだけ舐めてしかられた。
ついでに、メロンパンや、表面に砂糖をまぶした夢のように美味しかったアンパンも思い出した。
ザラメをまぶした1個5円もする大きな丸いイチゴ色のあめ玉もあった。
近所に小さなケーキ工場があり、時々ケーキの端を切り落としたところを1袋20円で売っていて、ごくたまに買ってくれた。こんな美味しいものがあるなんて、いったいどうなっているんだろうと、味わって、大事に食べた。
あの頃の甘い食べ物がどんどん口の中にわき出て来た。

いったい、どうやって作ったんだ、このジャム。
「砂糖が大きなポイントだよ」
「無垢の星尋」(尋はサンズイ付きです、ワープロに入っていない字でした)
鴻(おおとり)商店。06-6716-1219
「三段仕込み。三段結晶、甘味の極み」とある。
ホームページを検索してみたが、予想通り無かった。かわりに使った感想のブログが色々。
小さな雪の結晶のような砂糖だ。
50年前に戻りたい方、ぜひどうぞ。

2007年2月23日金曜日

ジョニ青


昔、海外旅行からのお土産の高級定番は、ジョニウオーカーやオールドパーなどの「洋酒」だった。
「ジョニ赤」の上のグレードが「ジョニ黒」。黒ラベルのジョニ黒なんてもらったら、感謝感激何でも言うこと聞きます、なんて大げさそぶり見せたいところだった。
ところが、その上に「ジョニ青」と言うのがある。青ラベル。
これは、一般には見れない、手に入らない幻のラベルで、価格もかなりのものになる。
息子が銀座の小さな酒屋で「見つけた!」と連絡が来た。2本売っていたそうだ。欲しそうな連絡だったようなので、家内が誕生日に買って、今居る札幌に送ってあげた。
どんな味なのかなー? と、気になっていた。
銀座の三笠会館のバーに行って無いか聞いたら、
「あれは、まず手に入りません、ここにもありません」
先日息子が東京に帰ってきた時、「ジョニ青」を、小さなガラス瓶に入れて持ってきた。
早速、食後に、ロックで。
わずかなジョニ青は、これぞ最高の風味だろーと、優雅に胸を張っていた。
さっき「pen」という雑誌を見ていたら、ジョニ青の更に上のクラスが発売されたと言う記事が出ていた。
ジョニウオーカー青ラベルの「キングジョージ5世」
一本5万円以上する。
どんな香りなのかなー?

2007年2月22日木曜日

立食のパーティーは禁煙だった


USMEF(米国食肉輸出連合会)のポークセミナーとパーティーが六本木のグランドハイアットであった。
セミナー終了後、隣の会場に入る時、コンパニオンが「中は禁煙ですので、喫煙はロビーで」と言っている。
これはありがたい。
立食パーティーというのは、しばらくぶりに会う多くの知人と話が出来てうれしいのだが、タバコには困る。煙だらけの中で歩き、話、飲み、食べるのは苦痛だ。タバコが無くなったら、実に快適になるのにといつも思っていた。
代表のセングさんに久しぶりに会って挨拶し、何人かの人と「やあ、どうしてます?」
禁煙のレストラン、禁煙のパーティー、どんどん広がれ。
JR東日本の新幹線、特急は、3/18から、全て禁煙になる。うれしいうれしい。

2007年2月18日日曜日

蟹とホタテの刺し身が乱舞

米沢の仕事が終わり、鈍行で福島に行き、東北新幹線で八戸、そして特急白鳥で野辺地に。
夕方着いたので、そのまま宴会に。
陸奥湾には美味しい海産物がいっぱい。
早速出て来た大型刺し盛りを見たら、さすが陸奥。

デデンと一番目立つのは、表面鮮やかな赤で、肉はきれいに透き通ったタラバガニの刺し身。
箸で持つと、ずしりと思い。柔な割り箸ならしなってしまうだろう。
先端部分をがぶりと噛る。1/3程噛りとったのだが、口の中一杯になり、新鮮な蟹の風味があふれた。
全部食べるのに3口かかってしまった。
次は毛ガニの刺し身。これもめったに食べられるもんじゃない。
ピンクがかった白色透明の身を口に含むと、濃厚美味。
次は本命ホタテ。

高品質のホタテは、シャキシャキという食感。
ヒモを噛んだら、口の中で本当にシャキシャキ音がしている。
次はホタテの卵。ぺろっとした形をしていて、とろりと美味しい。
でかいフジツボが出て来た。これも青森名産だ。但し、牡蠣の天敵でもある。だから、牡蠣の養殖業者にフジツボの美味しさを言うと変な顔をしたり嫌がられる。牡蠣の本場、盛岡でいつも行く寿司屋の大将は、フジツボをわざわざ青森まで行って買って来たと言っていた。
はめ込んであるような角を引っ張って外し、中の身をつるりとすすると、海の香りが広がった。
アワビとウニの「イチゴ汁」にまたお目にかかれた。昨年10月の「北東北ミニジャーニー」以来だ。これも青森名物。
地元の幻の酒「地吹雪」は、透明では無く、琥珀色に色づいている。薄いウイスキーのようだ。

2007年2月16日金曜日

大型のナメコは


ナメコは、小さくて、料理するとぬるぬるとなって美味しい。
ナメコは、どうして小さいのか、あの大きさにしかならないのか?
実は、大きくなってしまうナメコはある。
大きいナメコの味はどうか? 大きくなってしまうと美味しくないからマーケットにはでないのか? というと、そうではない。
大きいナメコは、美味しいのだ。

ナメコの生産者は、大きくなってしまったナメコを、美味しい美味しいと、自分で食べている。
自分で美味しいのを食べたいから、大きなナメコはマーケットに出ないのか、というと、そうでは無い。売りたいに決まっている。
どうしてマーケットに出ないかと言うと、出しても売れないからだ。
ナメコは小さいのに決まってる、という既成概念があるからだろうか、出しても売れない。
ほんの少しは出る。二級品として、安く。
それなら、その安くて美味しい大きなナメコの二級品を、まとめて買って、独自に売ったらどうか、というと、そうも行かないようなのだ。なぜなら、少ししか出ないから、の様だ。
ナメコの大きいのは、美味しい。しかし、少ししか出ない。だから市場性がない。だから美味しくて安くても商品にはならない。とうことのようだ。
大きなナメコは、どうやって食べたらいいのか。
焼いたら美味しい。椎茸のように。
大きめのナメコが手に入った。
焼くほど大きくないので、味噌汁にした。
これは美味しい。ぬるぬるもそのまま。食べごたえたっぷり。

2007年2月15日木曜日

金沢の夜景と加賀の有機野菜


「あの坂、登れませんよ」
と、タクシーの運転手が無線で言うと、本部は、
「いえ、登れます」
これは歩道じゃないかといった狭い坂は、一方通行でも無い。対向車が来たらどうすんだろう。
住宅地の途中まで登ったら、突然白いのれんが遠慮深そうにひらひらと、「あ、ここだー」
おばんざい 玉響(たまゆら)
http://www.tamayura-kanazawa.com/index.html
入ったら、14席のゆったりしたカウンターの前に、金沢の夜景が広がっている。
黒いユニフォームを着た女性スタッフが5名ほど、そして和服の若い女将。
黒のユニフォームは、目の前に広がる夜景の邪魔にならないようにという女将のアイデア。
まずは、このあいだ食べたばかりの加賀の珍草「金時草(きんじそう)」がまたあったので再会。食感ぬらぬらと体に良さそう。
珍しく、価格も高いはずの「鮭児」が値ごろであるのでこれも注文。

鮭児については以下
http://www.siretoko.com/infokeiji.htm
地元でとれると言うエビを頼んだら、山陰の出雲の海で捕れる鬼エビと似ている。名前聞いたが忘れてしまった。
ワインも値ごろで美味しいのをそろえている。

有機野菜の盛り合わせが来た。
薄緑、黄、紫、鮮やかに縁取られた大根の薄切りが盛り付けられている。
しゃっきりとした大根スライスの下に、オレンジ色のニンジンが一本、透き通って見えている。
素直な美味しさだなー、加賀の有機野菜。

白子がある。どうする? といわれたら、当然「さっぱりと焼いてください」
ここは、料理も、ワインも、夜景も、そして女性スタッフも、素晴らしい。

2007年2月12日月曜日

フライパンローストビーフ


家庭のキッチンで、オーブンで使っているところは少ない。
オーブンを使うほど大量の料理をなかなか作らないからだ。
だから、オーブンの中は、大体、鍋の収納庫になっている。
しかし、たまにローストビーフなんぞ、造ってみたい。
そこで、フライパンで、ローストビーフを。
フライパンを熱して、牛のブロックから切り出した脂肪で拭く。
そこにローストビーフ用のブロック肉に塩胡椒をかけて、どたっと入れる。
表面焦がしたら、深いフライパンなら蓋、でなければアルミ箔で蓋をして、弱火にして、ゆっくり蒸し焼きにする。
結構時間がかかる。
レアーなら中心温度35度ぐらい、ミディアムなら45℃ぐらい。温度計がなければ端の方をちょっとナイフで切って、覗いてみればいい。
焼き上がったら、みんなで寄ってたかって食べる。

ソース?
生姜醤油かワサビ醤油が和風でさっぱり。
洋風でこってりしたかったら、フライパンに残った汁に醤油などで造る。
でも、フライパンに残った汁で、パリッとモヤシを炒めると美味しい。
鮮度のいいモヤシを、ばさーっと放り込んで、中シャキシャキのレアに炒める。
さあ、どうぞ。

香箱蟹


石川県の西の端、交差点の先10メートルのところに「ようこそ福井県へ」と表示のあるところを行かずに右折、福井県に行きそびれてしまった。
お土産用の菓子メーカーの新工場視察、の前に昼食で、加賀料理「かが ばん亭」へ。
http://blog.bantei.co.jp/
ここの裏に「鴨池」があり、冬期だけ網で狩猟が許可されている。
そういえばここに来る間、鴨があちこち飛んでいた。あれだな。
冬場は更に蟹料理だが、ここの蟹はちょっと変わっていて「香箱蟹」
女性のこぶしぐらいの大きさで、身をきれいに外し、甲羅に盛り付けて持ってきてくれる。

甲羅の上に、山のように足の肉が盛り上がっている。
その下に卵がたっぷり見えている。雌の蟹だ。
小柄の肉がとても上品。加賀に来ると蟹も優雅なのかな。
足と卵を食べたら、下には、たっぷりの味噌がある。
上品な蟹味噌を、ガリガリと下品に箸でほじくり出した。
蟹を食べている時は静かなものだが、この蟹はそのまま箸でつまめるので、がやがやと楽しく食べられる。

鴨が来た。
大きな切り身と太い葱が2個ずつ串焼き。
ゆっくり噛むと、鴨の風味が口いっぱいに広がる。
滋賀の長浜で鴨を食べた時、琵琶湖の周りの鴨だけでは足りないので、石川や新潟から本鴨を持ってくると言っていたが、ここら辺りからも行くのかもしれない。長浜と同じ素晴らしい鴨だ。