2008年3月31日月曜日

08ウィーン-19:シュニッツェル




厳かな「マタイ受難曲」が終わって、今晩は隣のインペリアルホテルで夕食。
とはいっても、レストランの方ではなく、安いカフェの方。
それでもインペリアルのグレードはそのまま。
トラム(路面電車)側の正面入り口の左側にある。

カフェ入り口のクロークにコートを預ける、クロークは、コンサートホールでもここでも有料。
ここに行くにも、スキーに行くようなダウンではみっともない、オーソドクスなコートにおしゃれなマフラー、女性はスカーフ。

入ったらウェイターが「今日は長い曲でしたね」と挨拶。
楽友協会ホールの演奏曲目に合わせて待機している。
ビール、ワインを頼み、メニューを見たら、ウィーン名物のひとつを食べ忘れていることに気が付いた。
「シュニッツェル」これを食べなくっちゃ。
子牛または豚肉を薄くたたいて大きなスライス状態にしたのに衣を付けて揚げたもの。
レモンをたっぷりかけて食べる。
そのレモンがうやうやしくネットに巻かれてつけ合わせてある。さすがインペリアル。
もう一品は牛肉のカルパッチョにしたら、下にトリュフがしかれている。またまたさすがインペリアル。

このインペリアルホテルのカフェは、ハイグレードなのに低価格で、絶対おすすめ。

2008年3月28日金曜日

東京駅の地下「エキナカ」



東京駅はしょっちゅう使っていて、地下に「エキナカ」が出来たのは知っていたが、寄る暇無かった。時間が無かったか早くビールが飲みたいの連続だったからだ。
ホームの案内板がある中に、デパートの専門店街があるのは不思議な気がする。
春休みもあって、かなりの人出だ。
なんだかわからないが、かりんとうの店に行列。30分待ち。
ディーン&デルーカも小さい店舗ながら出店している。
弁当類も豊富。
ここをうろついていたら、列車に乗り遅れそうだ。
東京駅で時間があったら、地下にどうぞ。

2008年3月27日木曜日

08ウィーン-18:マタイ受難曲


前半と後半で3時間かかるこの大曲を楽友協会ホールで聞けるとは思わなかった。
黄昏の濃紺色の空の下、ホールに音楽好きの皆さんが続々と集まってくる
ご婦人はドレス、旦那様はスーツか、オーストリアンジャケットの人が多い。
オーストリアンジャケットというのは、背中に飾りベルトが付いたもので、なかなかかっこいい。

ホールに入り、最初の入場で少年合唱隊が黄金のホールの正面二階、パイプオルガンの前に出て来たら、ウィーンの皆さんは大歓迎の拍手。

2008年3月26日水曜日

井の頭公園桜速報3-始まった




池の周りの桜が咲き出した。

宴会も始まり出した。

春休みで子供たちも花見。

08ウィーン-17:茹でソーセージと揚げソーセージ




ウィンナソーセージはボイルしてあるのが普通だが、王宮広場にあるカフェに入ったら「ヴィエンナ(ウィーン風)ソーセージ」が二種類ある。
ドイツ語でしか書いていないのでわからなかったのでウェイターに聞いたら揚げたのと茹でたのだという。
もちろん両方オーダー。
茹でたのは、グラインドのきめが細かく、滑らかなのだが、揚げたのは、かなりスパイシー、粗挽きになっていて、茹でたのとは別物。
茹でた方がヘルシーではあるな。
頼んだグラスワインにはグラスに目盛りが入っていて1/8リットル。

2008年3月25日火曜日

08ウィーン-16:高級スーパー「ユリウス」




「ユリウス」はウィーンの繁華街の中、王宮の側にある高級スーパー。
日本でいえば「紀伊国屋インターナショナル」といったところ。
店の入り口にはデリカテッセンのテイクアウト。
一階と二階両方にカフェ。
二階はカフェというよりもレストランレベルのグレード。
一階のカフェは、レジが終わったところにあり、買い物帰りのお客さんが利用したり、近くのビジネスマンがランチを食べていたり。

店舗はかなり広い二層で、王宮風の造りといったところだろうか。
ハイグレードな階段の横に3機のガラス張りのエレベーターがある。
二階にお茶のコーナーがあり、聞いてみたらホットワイン向けのパックを売っていた。
飲んだのと同じブランドを1パック、ユリウスがブレンドしたのを1パック買った。
帰ってから試してみよう。

自社ブランド食品もかなりあって、昨年幕張でのFOODEXPOにも出展していた。
日本に何か売り込みたいのかもしれない。
私の関係者も昨年ユリウスの視察に行き、話をしていた。
日本との関係が出来ていくと面白いな。

2008年3月24日月曜日

08ウィーン-15:朝食お決まりメニュー




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ウィーンはドイツ系なので、朝食もドイツ風。
数種類のハムを全種類1〜2枚ずつとり、ソーセージを2本ほど、それにアルプスの水たっぷり入ったキュウリやトマト。そしてトースト2枚にトマトジュースとオレンジジュース。
トーストをちょっとちぎり、ハムを一枚たたんで乗せ、キュウリかトマトをその上に乗せて一口オープンサンド風にしてパクリ。
ジュースをぐーっと飲みながらこれをやり、仕上げはたっぷりの紅茶。
毎朝こればっかりだが、飽きない。

ゆっくりと食休みして、外に出るとすぐに王宮広場で、これぞウィーンという世界が広がっている。

2008年3月22日土曜日

井の頭公園桜速報-2




公園内には「宴会は10時まで」の垂れ幕がもうでている。
さっき桜の下に一匹亀を見つけたが、少し行ったら、亀の集団がずらーっと並んでいた。通ったおばさんが「気持ち悪〜い!」
公園入り口の「いせや」は、焼き鳥待ちの行列。
明日晴れたら、最初の花見宴会が出るだろうな。

井の頭公園桜速報-1




一昨日、浜松へ出張の朝、東京は雨で寒くて、マフラーにコートの全く冬支度だったのに、今日3/22土曜日昼に帰ったら、すっかり春。
家に荷物置いて、着替えて、アイポッドシャッフル持って、玉川上水から井の頭公園のいつものウォーキングコースに出た。
井の頭公園の南側にある西園の奥は、桃が満開。
桜はどうかというと、
「オオカンザクラ」はもう満開。
「コヒガンザクラ」は二分咲き。
井の頭公園の周りの桜はまだ蕾が膨らみ始めたところで、ほんの一部の気が早い二三本がわずかに咲いていた。
散歩の皆さんはかなり多かったが、シートを敷いての大宴会はまだいない。
亀がのんびりひなたぼっこ。

2008年3月21日金曜日

08ウィーン-14:焼きブルスト


オペラが終わったのが10時で、これから周辺のレストランは一瞬忙しい。
オペラ帰りの客が一斉に食事に行くからだ。
ホテルの前のレストランに入った。
スープに「パンケーキ入り」なんてのがある。
なんでパンケーキが入っているのかわからないが、このスープは他の店でも見たことがあるので、一般的な料理の様だ。
ただ単にスープにパンケーキが入っているだけ。

ブルストはソーセージで、焼いたソーセージ。
かなり大きいのが出て来た。
こういうのはウィンナソーセージとはいわない。
皮がパリッと焼けていて、味はちょっと甘め。

2008年3月19日水曜日

08ウィーン-13:オペラ座




オペラ座の席は舞台から二つ目の二階ボックスの最前列で、目の下にオーケストラが広がる。
「カバレリアルスチカーナ」の有名な間奏曲は劇の半ばで入る。
この間奏曲はよく聴くが、オペラの中では初めて。
舞台の教会の前で歌劇が繰り広げられ、オーケストラがうねるように演奏しているのが眼下に眺められる。
立体的に鑑賞できるこの席は最高。

ウィーンでコンサートやに行くつもりなら、男性はスーツ、女性はドレスにすべき。
でないと会場でみっともないことになるので要注意。
今回も、渋谷を歩いているような格好をした日本人が居る。
本人は意識していないが、周りからみすぼらしく見られている。みっともない。

スーツはビジネススーツでいいが、ちょっと工夫する。
胸ポケットには、多少派手な色のハンカチーフを、さりげなくしかし多めに出しておいたらいい。
ネクタイの色も、こういったところでは明るい色の方が楽しい。
普段私はネクタイなどしないのに、こういう時は別。
今回はたまたま金色のネクタイだったので、黄金のホールにびったり。
ポケットチーフはラメグリーン。
そういえばニューヨークのカーネギーホールに行ったとき、ホールの絨毯と椅子の背の色に合わせた赤いネクタイをしていた紳士が居て、なるほどと納得した。カーネギーホールは渋い赤だ。

色と国の関係も面白い。
オーストリアは明るい赤で、オーストリア航空のスチワーデスの制服だ。ストッキングも、パンプス(靴)もオーストリーレッド。
イタリアならば、「イタリアンレッド」と呼ばれる強烈な赤。フェラーリの色。
イギリスなら「ブリティッシュグリーン」で、ロンドンの高級デパート「ハロッズ」の日除けテントや「グリーンマン」と呼ばれているドアマンの制服の色、ジャガーの色。

オペラ座幕間の25分は、皆さんお互いにおしゃれを楽しんでいる。
シャンデリアに燦然と輝くカフェホールをぶらぶらしていると、皆さん右へ行ったり左へ行ったり、見せているのか見ているのか、老夫婦が手をつないでうろうろしているのを見るのはとても微笑ましい。

おしゃれして オペラを2倍 楽しもう

2008年3月18日火曜日

08ウィーン-12:クリアスープ・オールドビエンナ風




王宮横の広場前にある「Cafe Griensteid」は、全席禁煙の古いカフェ。
ウィーンのカフェは大体喫煙で、禁煙席が仕切ってある店は時々ある程度なので、この全席禁煙のカフェはうれしい。

クリアスープというのはコンソメスープで、この「オールドビエンナ風」とはどんなのだろうと頼んだ。
ビエンナはウィーンの地元読み。
コンソメスープ・古風ウィーンタイプ、といったところ。
スープの中の具は、1センチ程度の角切りの牛肉、人参などの野菜の細切り、そしてなんと素麺ぐらいの太さの麺が入っている。
麺だ!蕎麦だ!
コンソメにゅう麺。

デザートケーキにはモーツアルトが付いて来た。

2008年3月17日月曜日

08ウィーン-11:音楽ミサ


ホテル近くの教会は音楽ミサが有名だというので、日曜日11時のミサに行ってみた。
14世紀に建てられたという教会は荘厳な石造り。天井が高い。
時間になると広いホールはいっぱいになり、立っている人まで。
司祭台と反対側の後ろ二階のパイプオルガンが鳴り出し、合唱隊が歌い出した。
石造りの巨大なホールに、演奏会レベルのミサ曲が流れる。
まるでコンサートに行ったようだ
この合唱隊に入るには、オーディションがあるんじゃないかな。
こういうミサなら、音楽聴くのを楽しみに集まる。
1時間半のミサが、締めくくりの合唱で終わった。
ホールに拍手が高らかに響き渡った。

ミサが拍手で終わるなんて……

2008年3月14日金曜日

08ウィーン-10:ブロイルドビーフ



牛のもも肉をブロックのまま長時間茹でると、肉は柔らかくなりさっぱりしたスープもとれる。
沸騰させないで、ちょっと手前の温度にする。
グラグラさせると、肉や野菜が煮くずれてしまうからだ。
この調理方法を「シマー」とか「シーム」という。
野菜などと一緒に、蓋をきっちりとして、沸騰手前で蓋をして、蒸し煮するのを「ブレージング」と言っている。
どちらも、硬い肉を柔らかく食べる調理方法だ。
硬い肉にはスジがあるが、こうすると、スジから味が出て来て、おいしくなる。
安い肉を、柔らかく、おいしく食べる調理方法。

ゆで上がったブロックを薄くスライスして皿に盛りつけ、透き通ったスープをかける。
柔らかいスライスを一口切り出し、スープを絡ませる。
これに香料入りのローストポテトが付け合わせ。

2008年3月13日木曜日

08ウィーン-9:分別ゴミ箱と地下鉄



駅や町中は、きれいに清掃されているところもあれば、オペラ座の地下から地下鉄の駅に行く地下街に様に汚いところも結構ある。
所々に置いてあるゴミ箱は分別になっているが、一体化されていて、ステンレス製で清潔スマートなデザインだ。
これは空港においてあるのと大体同じ。
3つに分別できるようになっているが、一般ゴミが一つと、あと二つは両方ともプラスチックになっている。(空港のは4分別)

駅のホームや地下鉄の中は清潔。
地下鉄といっても、完全に地下ではなく、半地下で、空や周りのビルが見える。道路を通すために地面を掘って鉄道を通したという造り。
これなら費用も安いな。

2008年3月12日水曜日

08ウィーン-8:グーラッシュ



牛肉の煮込み料理、壷煮込みといったところか。
スパイス、香料をたっぷりと使って煮込んでいる。
この香辛料煮は、摩訶不思議といおうか、開高健風にいうならば「魔味妖味滋味」といおうか、お目にかかったことが無い味なのだが、すぐにこの魅力に取り付かれる。
この、流体というよりも粘体といった方が良いスープをパンにたっぷりと付けて、ホットワインと一緒にやると「ああ、東ヨーロッパの近くに居るなあ」

2008年3月11日火曜日

08ウィーン-7:アルプスの天気




もう日本に帰って来てまじめに仕事しています。
書きためたウィーン、続けます。

ウィーンの天気は変わりやすい。
王宮地区は青空だったのが、急に風が出て、いきなり大雨になった。
ゴーゴーという強い風雨の中、ホテルで昼寝していたら「ヒヒーーーン」
パトカーや消防にしては変な音だなとふと下を見たら、ホテル前でポニーが3頭、出屋根の下で雨宿りしていた。
馬も雨宿りなんだから、かなりの風雨だ。
しばらくしたら青空。
ポニーは居なくなった。
ウィーンはアルプスの天気だ。

2008年3月10日月曜日

08ウィーン-6:レバー団子のスープ



レバーミートボールが、コンソメスープに入っている。
これもこの辺りによくある料理。
英語名は「クリアスープ ウイズ レバーダンプリング」
レバーは全然臭く無く、香りがある。
スプーンで団子をちょっと削りとり、コンソメスープに浸して食べる。
さっぱりしたスープだ。
ヘルシーでもあるな。

2008年3月7日金曜日

08ウィーン-5:黄金のホールの「悲愴」



3晩連続の最初のコンサートは「黄金のホール」と呼ばれている楽友協会ホール。
ホールはまさに名前にふさわしく豪奢に輝いている。
演奏はロンドン交響楽団。この楽団はあまり日本には来ないようだ。

前半にブラームスのバイオリンコンチェルト。
42歳の若いバイオリニストで、元気はつらつの演奏。
音楽にうるさいウィーンの皆さんが大拍手。独奏のアンコールまで付いた。

後半目玉がチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」。
「悲愴」は、今まで聴いたことの中で、飛び抜けの最高レベル。
第一楽章の半ば、バイオリンが圧倒的に盛り上がる。
ウィーンに音楽聴きに来れるようになってよかったなー。
つややかで軽快な第二楽章でリラックスし、豪快な第三楽章に。
第三楽章の金管楽器は力強く、リズミカルに、弦楽器と力一杯押しまくる。
第四楽章でこの交響曲の名前が出て来たのだろう、重々しい響きとテンポで悲愴なクライマックスに向かっていく。
第四楽章の管楽器、トランペットとチューバなど特に難しそう。音を最大にしながら、暗く、遅く、深く響かせなければならない。

重厚な曲は、長く、静かに、慎重に、少しずつ、船が沈み込むように音が止まっても、さらに数呼吸、指揮者も、オーケーストラも、観客も動かない。
息も停まっている。
指揮棒が降ろされ、わずかな拍手をきっかけに、盛り上がり、伸び上がる大喝采。
黄金ホールに感動がいつまでも響き渡っていた。

2008年3月6日木曜日

08ウィーン-4:ホットワイン



ヨーロッパ、特にアルプス周辺国では「ホットワイン」というワインの飲み方がある。
寒い冬、体を温める。風邪を引いたとき。といったときに飲むようだ。
風邪対応などは、日本の卵酒か熱燗といったところだ。
風邪の咳がなかなか抜けないので「シュヴァルツェンベルク」でホットワインを頼んだ。
「白か赤か?」と聞くので「赤」にしたが、白もあるようだ。
出て来たのは、1.5合徳利にぐい飲み、それに水とスプーンが付いてくる。
徳利に紅茶のミニバックみたいなのが突っ込んであり、表面がちょっと泡立っている。
ラベルを見たらハーブティーのようだ。
ホットワインというのは、ただワインを温めるのではなく、ハーブも入れて飲むものなのか。
温度は70度C程度で、燗酒ぐらい。
ぐい飲みに注いで、口のところまで持っていき、ぐびり。
そば湯かひれ酒飲むみたいだ。
うーん、これは効きそうだ、癖になりそう。

2008年3月5日水曜日

08ウィーン-3:ウィンナコーヒー




「ウィンナコーヒー」というコーヒーはメニューに無い。
米国で「アメリカンコーヒー」が無いのと同じだ。
ウィーンでコーヒーは、エスプレッソ、カプチーノという日本でもおなじみのもあるが、ミルクやクリームと合わせたり、チョコレートが入ったり、熱いの冷たいのと、なんだかんだと20種類以上がずらーっとメニューに並んでいる。
そして面白いことに、普通のコーヒー、つまり何も入っていない純粋なコーヒーが無い。「メレンゲ」といったら出てくるのか? 「ブラックカフェ」と英語でいったらいいのか?
カップはおしゃれなの様々。