2011年5月31日火曜日

「技士道 十五ヶ条」西堀 榮三郎


「技士道 十五ヶ条 ものづくりを極める術」 (朝日文庫 に 9-1) 西堀 榮三郎
第一期南極越冬隊長を務めた西堀栄三郎は、東京電気(東芝)、日本原子力研究所、独立コンサルタントなど、広範囲な活動をした。
この本は、登山が出て来る、真空管の開発が出て来る、品質管理手法は出て来る、アインシュタイン博士が出て来る、安全なトリウム原発の推奨が出る、組織の動かし方が出て来る、南極での危機と工夫が出て来る、宇宙塵が出て来る……
ありとあらゆる方向に話が行き、八面六臂の活躍をした楽しい技師活動が綴られていると同時に、リーダーの大切さ、出来ないことばかり並べ立てる役人への批判と、現在の日本の状況まで言い当てている。
痛快で楽しい本。
ビジネスをする人、読むべし。

2011年5月27日金曜日

伊勢湾の海老


「これ、今日の特別、如何ですか?」
巨大な手長エビみたい。
何という海老か、聞いたが忘れた。
15分後、焼いて出て来た。
上品な伊勢エビ、という表現がいいかな。
きめ細かく、さわやかな白身。

2011年5月20日金曜日

抹茶塩




会津若松から福島空港まで行き、小型ジェットで大阪伊丹空港へ。
第一ホテルは空港から梅田行きバスで下に着くので便利だ。
梅田で気に入った店は無いので、開発をとネット検索して「たけ福」へ。

刺身適当に頼んで、あと何か取りあえずと見ていたら、島ラッキョウがある。
頼んだら「塩してないし、味噌も出来ていないので……」と断られたが、これはそのままでいいんだと持って来てもらう。
塩を貰ったら、薄緑色。
「抹茶塩です」
島ラッキョウ、この塩で食べるととてもいい。
刺身もこれ付けて。

小さな店だが、白衣にネクタイ、清潔な帽子を付け、礼儀正しい。
さわやかな店を見付けた。
イワシの塩焼きに、仕上げはタラコのお茶漬け。

2011年5月19日木曜日

おじいちゃんの蕎麦屋閉店



会津若松でいつも行く「えびす亭

今日のお勧めに海葡萄がある。
これは沖縄産。
これ、不思議なことに、常温でないとぷりぷりしない。
口に入れるとプチプチと小さな粒がはじける。

次は地元産のアスパラ。
備長炭焼き。
大将の息子さんが丁寧に焼いてくれる。

「では勘定、おじいちゃんの所に蕎麦食べに行くから」と言ったら、
「鶴よし、閉店したよ!」
地元で愛されて来たおじいちゃんがやっている蕎麦屋が閉店したのだ。
残念!

仕方なく、この店の手打ち蕎麦にした。

2011年5月18日水曜日

稚鮎


昨日米沢から会津若松までの大峠には未だ雪が残っていたが、巷には夏の美味いのがどんどん出て来た。
小さいのに鋭い目をした稚鮎。
これが出て来ると本格的な夏が来る。

2011年5月17日火曜日

東北に夏が来た





山形新幹線は臨時ダイヤで、東京米沢間は30分ばかり余計にかかる。
やっとつながってよかった。
福島からの峠の途中、古い廃屋があり、よく建っているななといつも見ていたが、今度の地震でつぶれていた。
2月から毎月入れ替わり山菜が出て来ていたが、5月は最も揃い、そして終わり夏になる。

「志乃」で今年も山菜を食べる会が開かれ、5名の参加。
シドケ、ドホナ、ゼンマイと、続々出て来る中に、筍の煮物も混じっている。
こういう煮物にも米沢では牛肉を使う。

地元の人にとって、山菜は「そこら辺にある」もので、わざわざ東京から金をかけてくる気が分からないだろうが、こっちとしてはこの素朴な味を食べるには来るしかない。

たっぷり山菜いろいろ楽しんだあと「では、牛肉をちょっと」
出て来たのは米澤佐藤畜産A5の最高峰。
炭火コンロには、均一に焼くためわざわざ湾曲させた網が乗っている。
さっと、ミディアムレアが美味いな。
一緒に出て来たのは甘味たっぷりの新キャベツ。
「ママ、キャベツお代わり!!」

ぴかっと光ったと同時に停電。
一瞬あとからバリバリとすごい音。
夏の雷だ。
今度はバラバラバラと、雹のように強い雨。
停電回復。
米沢に夏が来た。

2011年5月15日日曜日

桑名のハマグリ



桑名の焼きハマグリは有名だが、収穫はどんどん減ってきていて、地元でもいいのはなかなか手に入らない。
これが、東京は大井の和食店「まき村」で出て来た。

お椀にされたハマグリは小振りだが、身がおいしさを孕んでたっぷり膨らんでいる。
箸で剥がすと、貝柱も一緒に軽々と身離れ。
噛んだら、弾力のある身が一瞬つぶれたあと、プチンと割れ、ジュースがはじけた。
大切にひとつづつと思いつつ、次々と腹に入り込んでいってしまった。
あ〜あ! もったいない!
全部無くなっちゃった!
でも、スープが未だたっぷり残っている。
スープつまみに、焼酎お湯割り、お代わり。

2011年5月12日木曜日

開封




「音が出ま〜す!」
30名ほどの中華レストランのホールで、おかみさんが告げた。

カン!カン!カン!

新しい紹興酒の甕を開封。
薦被りの中華版だな。

開けたての琥珀色の酒が透明なグラスに注がれた。
凄烈な香りが、口から鼻に抜けた。

本格的中華を、4人で、散々飲んで食べて、1人4千円ほどだった。
この店お勧めだが、大体常に満席のようなので、予約必要。
多聞天