2012年8月31日金曜日

1208ストックホルム04:ノーべリストはアーティスト






ノーベル賞受賞者をスタジオに呼ぶ。
そこで、全紙の紙とクレヨンを渡し「これにあなたの研究を書いてください」
解説図を描く人、絵を描く人、数式を書く人、いろいろ。
そして、これを持って写真を撮る。
勝手なスタイルで撮るので、人によって表現多様。
この写真がずらりと並んでいる。

ある物理学賞者は、3つのクオークを絵で表わし、エネルギーと質量のグラフを付けている。
ある化学者は、蜂の絵。生命科学だな。
クロート(Harold W,Kroto)という受賞者は、化学構造をサッカーボールにして自分が蹴っているスタイル。この人は漢字の「玄人」という字を書いて自分のサインにもしている。日本人にはよくわかる。
細胞の構造のようなものを描いている人は、その中の一部を指さしているが、この部分での研究発見をしたのだろうか。
皆さん、表現が素晴らしい。アーティストだ。
数学と化学式、物理学などを知っている人が見たら面白さ数倍。
いつまで見ていても飽きない。
(2012年8月記)

2012年8月30日木曜日

1208ストックホルム03:ノーベル博物館の小柴博士






ガムラスタンの大広場にはノーベル博物館がある。
私はノーベル賞には縁が無いようだが、あこがれではある。
ここは一回ゆっくりいきたかった所。
アルフレッド・ノーベルの歴史を見ると、ストックホルム出身ではあるがかなり旅をした人だ。
その奥に、ノーベル賞をもらった皆様に関するものが色々展示。
湯川博士の筆と硯、小柴博士の電子管。
小柴博士の電子管(PMT)は、以前富山県のスーパーカミオカンデで仕事をしていた人を知っていて、内部の洗浄をする時に見れるというので行ったことがある。
これは、浜松ホトニクスに、小柴博士が無理を言って開発してもらったものだ。
これでニュートリノを発見し、ノーベル賞になった。
(2012年8月記)

2012年8月28日火曜日

1208ストックホルム02:海の国の教会






ガムラスタンの大聖堂に入ったら、船の模型が吊るしてある。
教会の聖堂に船!
海の国だね〜〜!
教会の柱の表面にレンガが貼られている。
角のレンガは曲面の型になっていて、特別につくられたものだ。
教会の柱にレンガなんて見たことない。
北欧の文化はちょっと違うようだ。

教会から出たら門番小屋みたいなのがあって、写真を撮っている人が居る。
電話ボックスだった。
公衆電話が北欧デザイン。
大広場前のカフェでアイスティー。
(2012年8月記)

2012年8月27日月曜日

1208ストックホルム01:北欧の高級ハンバーガーブーム




午前中ホテルに着いてしまったので、荷物を預けてしばらく散歩しようと思ったら、もう部屋を用意してくれた。ありがたいねこういうの。
そうなると風呂に入り、入れば汗かき咽乾き、出た所で冷蔵庫のビールに手が出て、一気に飲んでも全く足らず、すぐ下のレストランに行ったら「まだ朝食の時間です、もう20分待ってください」
時間は11時40分。12時までここの客は朝食食べられるんだ。
しかしビール飲みたい飲みたい。
横にバーがあって飲める。
腹も減ったので、ハンバーガーを注文。

所で、北欧では手作り高級ハンバーガーが大ブーム。
スゥエーデン、デンマーク、ノルウエーでは、高級レストランが競って提供していて、SASの日本語機内誌に紹介記事があった。
多くはミンチにするのではなく、包丁でカットした肉を分厚いパティ状にまとめたものなので「高級部位の細かめぶつ切りまとめステーキ」
価格は3千円とか、すごいのは6千円!
焼き方も聞いてくる。
ミディアムレアで注文。
ビールグビグビ。
地元のドラフトビール、美味い美味い!
ハンバーガーは、O-157なんて全く無かった時代にグラウンドビーフステーキというのがちょっとしたレストランにはあって、焼き方を聞いてきたものだが、これが北欧で大ブームというわけだ。
ジューシーで最高!
ビールお代わり。
フライドポテトもおいしい。
別のビールもう一杯。
そして、当然昼寝に突入。

夕方、空港に日本から到着する家内を迎えに行き、市内に戻り、そして宵のビール。
チキンのシーザースサラダを注文。
野菜が肉厚。
噛むと、野菜の葉から汁がジュンとはじき出て来る。
(2012年8月記)

2012年8月23日木曜日

1208ヘルシンキ20:アナウンスの無い空港





ヘルシンキの空港はアナウンスが無く、静か。これ、いいね。
ゲートの横に「デザインギャラリー」というのがあったので入ってみたら、北欧デザインの椅子がいくつも並び、座れる。横のサインに「フィニッシュ・デザイン」とあり、フィンランドデザインの椅子なのだろう。
ヘルシンキからストックホルムまで双発プロペラ機。
時差の関係から、9時20分発で、50分飛び、到着は9時30分。
SASは定時運行率世界一だそうだが、なるほど時刻通りぴったり。
ストックホルムが始まった。
(2012年8月記)

2012年8月22日水曜日

1208ヘルシンキ19:豚バラ肉のソテー





ヘルシンキ最終晩メニューは、まずは冷奴。
オーガニックビールでチビチビやりながら、湯を沸かし、マグロのサクを3秒間湯通ししたらすぐに水道水で流し冷やし、表面だけ殺菌。
スライスして、ワサビが無いから柚子胡椒醤油で食べたら、最高!

今晩のメインは、厚切りの豚バラにクスライスを2枚買ってあったので、これをソテー。ステーキと呼べるような厚さじゃないからね。
パリッと焼けた肉は、厚切りの焼き肉風。
ナイフで一切れ、先程の柚子胡椒醤油で。
表面カリッと焦げてて、中ジューシー、うまく焼けた。
フライパンに残っていた脂で、蕪だかタマネギだかわからないのを適当にカットして炒めたら、これが美味しい。
ワインはシャブリのハーフボトル。
残っていた茹で卵2個もついでに食べ、食料全てきれいに無くなった。
(2012年8月記)

2012年8月21日火曜日

1208ヘルシンキ18:バンジージャンプ95ユーロ






フィンランド最終日は土曜日、午前中大雨だったが、午後になると一気に晴天。
地図を見るとアパートの南側の港から、ダウンタウンの方の港までの間が公園になっているようなので、散歩に出た。
距離からみると1時間ほど歩ける湾岸公園といった所。

北欧の夏の太陽は透明と書いてある案内があったが、全くそうだ。
そよ風よりちょっと強い程度の風の中、ぶらぶら歩いていくと、日光浴、水泳、カフェでビールやワイン、アイスクリーム……
この湾岸公園、海側はほとんどヨットハーバー。

しばらく行ったら巨大なクレーンがあり、何かをぶら下げている。
週末なのに工事するのかなと近くに行ったら、バンジージャンプだった。
高さ150メートルとある。
上までつり上げられた客が、手を広げて落ちてきた。
いったん限界まで落ちてゴムワイヤーが伸び切ると、引っ張られてまた大きく上に引き上げられ、飛び上がり、人は斜めになったり横になったりしてまた落下。
振動が収まったら、クレーンで下げてお終い。
これで95ユーロ。
よくこんなことやるね。
しかし客は並んでる。
また歩き出すと、結婚式やってる、バスケットボールやってる、スケボー公園もある。
北欧の短い夏、楽しんでるね。
(2012年8月記)

2012年8月20日月曜日

1208ヘルシンキ17:海老もラムもハーブ焼き






ストックマンで買って来たうち、今晩は海老とラムにしよう。
海老はハーブで香り付け、ラムはマリネしてやはりハーブ。
ラムの方は大量にバットでマリネしているのがどんどん売れていて、3キロ分ぐらい買っているお兄さんもいた。

海老の串は焼きにくいので外して焼き出す。
この間森永の冷奴でビール。
ビールはオックスフォード・ゴールド・オーガニック・ビール。
フィンランドでイギリスのビールだが、まあいいだろう。

なぜ海老を買ったかというと、アパート近くのスーパーで塩焼きでもしようと買った冷凍海老が最悪ですぐ捨て、そうなると美味しい海老が食べたくなったわけ。
今日の海老は、新鮮で、ぷりぷりして、香料も適度。
海老、やっと満足した。

海老の次はラム。
ラムも鮮度良く、うまくマリネしてある。売れてるわけだ。
(2012年8月記)

2012年8月19日日曜日

1208ヘルシンキ16:ストックマンの食品売り場






ヘルシンキの皆さんは、美味しいものが好きかどうか、普通のスーパーに行ってみると、それほどでも無いように感じる。
しかし、歩いている人を見ると、そうかなとも見える。
どこかにおいしい食材を売っている所があるかと調べたら、中央駅から地下鉄で4つ行った所に、卸売市場がひらかれているという。
早速初めて乗る地下鉄で行ったら、わからず、通行人2人に聞いたが、わからず。
無いのは無いので、仕方なくまた地下鉄で中央に戻った。
あとで再度調べたら、この市場は9月から12月にひらかれる。
でも、まあいいや、ヘルシンキの大型地下鉄に乗れたから。

翌日、ヘルシンキ大聖堂の無料オルガンコンサート。
広大な教会に、パイプオルガンと声楽が響き渡る。
終わって広場に出たら、今度は軍楽隊の演奏。
いいね、只で音楽色々楽しめるんだから。

終わって帰ろうとアパートに向かって歩いていたら、トイレに行きたくなり、只で入れるストックマンデパートの地下に降りたら、でかそうな生鮮食品売り場があった。
取りあえずトイレ済ませて落ち着いて生鮮売り場に入ったら、大変だ、美味しいそうな物だらけ。興奮してしまった。
さあ、何を買おうか!
(2012年8月記)

2012年8月17日金曜日

1208ヘルシンキ15:ステーキでニンニクトッピング






フィンランドに来たら、シベリウスの所に行かなくっちゃ。
シベリウス博物館は、ヘルシンキから列車で西へ2時間、スゥエーデンにかなり近い所にある。
普通席よりちょっと高いだけなのでエクストラクラスのチケットを購入。
アッパーレベルの2階席なので眺めよく、客はまばら。
途中森と畑だけの所を走る。雲高くいい天気。

シベリウス博物館は、中央に小さなホールがあり、春秋の毎週水曜日にコンサートが開かれているという。
なぜ資料館ではなく博物館という名なのか来てわかった。ここは古楽器もかなり展示しているからだ。
特に弦楽器とピアノはよく揃えている。
ピアノの前身にはこんなものがあったのかと興味深い。
ホールで鳴り響くシベリウスの曲を一人優雅に聴く。
トゥルク大聖堂を覗き、駅からヘルシンキに帰る。

ヘルシンキ到着が3時58分で、4時からヘルシンキミュージックセンターで始まるサマーアカデミー・マスタークラスが地下のホール開かれる。
ちょっと遅れて会場に入ったら、小ホールで、学生がショパンを時々つっかえながらの演奏。
これは失敗したなと、すぐ出るわけに行かず、この曲が終わるまで聞いたら、前列に座っていたおじさんがもう一台の奥にあったピアノの所に行き、学生に教え出した。
なるほど、ピアノのレッスンを公開する会だったわけだ。

全く同じスタインウェイなのに、学生と先生との音の違いに驚く。
今日はピアノに色々出会う日だな。

途中で抜け出し、テーブルクロスがかかっているレストランに入る。
ステーキが食べたくなった。
ビーフステーキはテンダーロインしかない。ミディアムレアで。
出て来たステーキの上に、帽子のようにニンニクを半分にカットしたのが乗っている。
ニンニクを丸ごと素揚げし、横半分にカットしてあるのだ。
ステーキの一口と、抜き出したニンニクの一かけらが、実によく合う。
付け合わせに、ボイルしたポテトがあるが、赤蕪とキュウリが生のまま一緒にグレービーソースに絡まっている。
加熱非加熱をごちゃごちゃにしてあるのだが、バランスは良い。
面白いステーキプレートだった。
(2012年8月記)

2012年8月16日木曜日

1208ヘルシンキ14:エストニア






ヘルシンキの港から出る双胴の高速船で1時間半南下すると、エストニアの首都タリンに着く。
エストニアという名は大相撲のアナウンスでよく聞く。
把瑠都 エストニア出身」

バルト三国の一つで、旧ソ連崩壊のきっかけになった国の一つだ。
中心部が旧市街で、この中は古いまま。
教会やアパート的な住宅が多く、小さなカフェがたくさん。
旧市街の外側は道路も整備され、近代的なビルも建ち並ぶ街。
公園の手入れ、旧市街の保存もしっかり行われているし、高級車もずいぶんあるので、この国、余裕があるようだ。
「タリン・フラワーフェィティバル・2012」なんて行われていて、きれい好き。日本庭園まで造っていた。
朝8時にヘルシンキを出る船で行き、帰りは3時発のが満席で5時発になってしまったが、のんびり楽しめてよかった。観光客はかなり多い。

カフェの外テーブルにある灰皿は、小さい植木鉢を逆さに置いてある。
こうすると、風で灰が飛ばない。いい工夫。
特別なメニューは無いので、スパゲティを注文。
トマトが子供の頃に食べた硬いもので、懐かしい。

今夏こっち来てわかったが、ヘルシンキからサンクトペテルスブルクまで、最近出来た高速列車で3時間半で行くことが出来る。
一度行ってみたいエルミタージュ美術館だが、ヘルシンキから行くのもいいね。
タリンの中央駅をちょっと覗いたら、ここからもモスクワ行きの列車が出ている。
ちょっとエストニアを体験した日帰りの旅だった。