2009年1月29日木曜日

函館行ったら沖縄へ






函館に住んでいる元部下と飲むのに「今度は沖縄料理に行きましょう」と言う。
何で函館で沖縄料理なのかわからないが、提案はそのまま受け入れる。
なんくるなゆさ」函館市富岡町2-32-14 0138-45-5599

マッチには「焼酎バー」とも書いてある。
カウンターの壁にずらりと焼酎が並んでいる。
くじ引きでした手に入れられない鹿児島の「一どん」があるので聞いたら「そうです、抽選で当たったんです」
「ミミガー」と「一どん」でやっていたら、突然カウンターで沖縄民謡が始まった。
この店は、お母さんと息子二人でやっているのだが、上の息子さんの:沖縄三味線でお母さんが歌い出したのだ。
お母さんは三板(サンバ)という沖縄のカスタネットを鳴らしながら、首を大きく左右に傾け、リズムを取りながら、一心に楽しそうに歌っている。

あとでお母さんに「息子さんに三味線を教えたの?」と聞いたら、「息子が自分でやりたいと言い出した」そうだ。
下の息子さんはこの間、ビールなどをサービスしている。
注文の状態を見ながら、お母さんは厨房で料理をしたり歌ったりしているわけだ。
こういった演奏をしてくれる店は一般的に「今から演奏するぞー」となるのだが、この店は、ちょっと時間が出来たら自然に歌いたくなっちゃう、と言ったところで、気が張らない。家族で和やかにやっている。

店内は清潔でディスプレイも楽しい。
本格的な沖縄料理もおいしい。
お母さんの歌声を聞いていると、沖縄から出て来ていろいろあったけど、最近やっと店を持つことが出来、息子二人も素直で手伝ってくれるし、お客さんも適当に来てくれるし、ようやっと落ち着いた、といった安心感がにじみ出ているように見えた。

ぽつぽつとお客さんが入ってきている。
3曲ほどで、料理とサービスに戻った。
次の焼酎は「一どんよりももっと芋っぽいのがある?」と聞いたら「それなら」と、「不二才」(ぶにせ)という鹿児島の焼酎を提案してくれる。
小さなグラスに入れてきてくれて「味見をまず」
これは親切。
この焼酎のラベルには「こん焼酎は圏外人呑むべからず」と小さく書いてある。
抽選だったり、圏外人呑むべからずだったり、究極の焼酎があるな。
要望の通り芋の香りが豊かだ。

次の料理は「ジーマーミー豆腐」
ピーナッツを使った豆腐で、クリーミーで、まるで豆腐のチーズだ。
沖縄から直送してもらっている。
ゴーヤにチーズを乗せ、その上に肉味噌を付けたのを頼んだ。
見た目お菓子かカナッペで、食べるとゴーヤが洋風になっている。

下の息子さんが隣のテーブルにそうめんを炒めたようなのを持って行ったので、呼び止め「あれください」
五稜郭でフィットネススタジオ「JOY」をやっている元部下の奥さんがここに駆けつけ、本格的な宴会に突入。

次は沖縄の代表料理「ゴーヤチャンプル」
元部下の奥さんが外を見て「わー、雪が降ってきた!」
パウダースノウが、しんしんと降り出した。
風がないので、おだやかな雪景色だ。
函館の人でも、こういう雪はうれしいようだ。

2回目の沖縄民謡が始まった。
沖縄料理と焼酎をちびちび。
外は雪がさらに降ってきて、店の窓明かりに照らされている。

ここは沖縄か函館か。
函館行ったら沖縄行こう。

2009年1月28日水曜日

巨大天ぷら蕎麦




珍味工場の視察チェックと報告セミナーが昼過ぎに終わり「蕎麦でも」とのお誘い。
喉渇いていたので、生ビールで蕎麦食べ、ホテルに帰って温泉、昼寝、夕方起きてまた温泉、夕食は沖縄料理、というコースが瞬く間に決まり、数年後出来る新幹線新函館駅近くのロッジ風そば屋に連れて行ってもらった。
「蕎麦小屋」亀田郡七飯町仁山433-4 0138-65-2505

早速生ビールを頼み、来て飲んだらすぐに無くなった。
変だな? ここのビールは、ちょっと口をつけただけでもう無い。
「もう一杯」

そこに出て来たのは、とんでもない量の天ぷら盛り合わせ。
穴子なんか丸ごと一匹揚げてある。
さすが北海道、盛り付けもでっかい。
天ぷらつまみでビール飲んだらまた無くなった。
ここのビールはやっぱりおかしい「もう一杯」

たっぷり飲み食べ、トイレに行ったら、窓からの景色が北海道の冬だった。

2009年1月27日火曜日

函館の魚河岸居酒屋






野辺地から特急「白鳥」で青函トンネルをくぐり函館へ。
函館のホテルはなんといっても「ラビスタ函館ベイ」
ここは昨年5月だかに出来たホテルで、屋上に温泉露天風呂がある。サウナ、ミストサウナまで付いている。おまけに朝食がおかずたくさんでどれもこれも美味い。

チェックインしてすぐに温泉。
ここの湯は鉄分が多く、濃い錆色。
サウナに2回入り、たっぷり汗出し、部屋で仕事し、宴会待ち合わせ時間までちょっとあったのでまた温泉でさらに汗を絞り出し、喉と腹、飢餓状態調整万全。
函館山が部屋から正面で、夕景がきれいだ。

連れて行ってもらったのは「魚河岸酒場 魚一心
松風町3番11号 26-0457

今日のお奨めメニューは、折り込みチラシの裏にコピーしてある省資源対応。
ニシンの刺身がある、これは珍しい。刺身では、ソイ、カジカ、アブラコ、ホッキ、つぶなど、これぞ北海道が盛りだくさん。価格は安い。これはいい店を紹介してもらった。

ニシンの刺身はこってりとしている。
刺身は皆尾頭つき本体の上に乗せてある。丁寧な盛り付けだな。
ツブ貝なんかコリコリぴかぴか。

活イカがメニューにないので聞いてみたら「今日は揚がっていないんです」
そうだ、ここは魚河岸の店なんだ。
活タコはメニューにあるので頼んだら、しばらくして女将さんが出て来て「すみません、今日のタコ柔いんで駄目でした」
鮮度が良くなかったのだ。こういう親切うれしいね。

ホッケはジューシー、本ししゃもはほっくほく、ウニは板ごとすごいのがどんと出て来た。
この店、地元の美味しいの好きな皆さん、だれでも知っているようだ。

翌早朝、この店の仕入れ元、函館魚卸売市場に行ったら、よだれが垂れそうな魚介類がひしめいていた。しかしイカは全く揚がっていないので聞いたら、夏場から12月いっぱいまでということ。

2009年1月26日月曜日

ナマコの塩もみ




陸奥湾はナマコも捕れる。
乾燥ナマコの加工もかなり行われているが、以前はキロ2〜3万円ぐらいだったのが、その後のバブルで一時は8万円にもなったそうだ。
しかしいきなり不況になり、相場は落ち込み、在庫の山になり、昨年10月の在庫もまだあると言っていた。

「しばのや」でナマコが出て来たが、色が薄く、見た目やわらかそうだ。
普通のとちょっと違うな。
とりあえず一切れかじったら、やはり軟らかく、味は熟成されている。
これは、ナマコの京風か、小野小町か、額田女王か。
「大将! これ、どうなってるの? 感動ものだよ!!」

「それは、ナマコを丸ごと塩で3時間ほど揉むんです」
揉むといっても、どうもただ揉むだけでなく、かなり手間がかかるようだ。
なるほど、そういうことをしているのか、職人だね〜〜。
「いい仕事してるね〜大将!」と言ったら、
「そういう風に言ってくれるの、一番うれしいんですよね〜〜」
比較として、何もしないナマコを持って来てもらって比べたが、全然違う。
これは困った、これからナマコを食べるたびに野辺地を思い出してしまうことになる。

すっかりいい気持ちになり、いつもの「まかど温泉富士屋ホテル」に行ったら、しんしんと雪が降り、年末のなごりイルミネーションに光っていた。

2009年1月23日金曜日

陸奥湾の魚





米沢から「つばさ」「やまびこ」「はやて」「特急白鳥」と乗り継いで、野辺地に夜7時半着。そのまままっすぐいつもの「しばのや」へ。
早速出て来たのは陸奥湾産の「鱈汁」
米沢でもそうだが、東北の料理屋は冬寒いからか、突き出しのように出て来るのは汁物だ、それも具がたっぷり入ったの。
これで暖まって、落ち着いて、それからゆったり次の料理に行く、というところか。

焼酎だが「佐藤の麦」があった。
これは、子供の頃ヤカンで煮出した香りの良い麦茶の味がする、特別な焼酎で、あまり出回ってない。
こういう焼酎はストレートかロックがいいのだが、寒いからお湯割りにしたらどうなるか試したら、それでもしっかり麦の香りがある。すごいな。

そこへ陸奥湾産のウニが来た。
小型で、色が濃い。
ウニはこういうのがいいんだ。
口に入れたらウニのトロだな。

次はまたまた陸奥湾産のニシン。
半分にして、数の子が入った頭の方を持って来てくれた。
一本抜き出してポリポリかじる。じんわりしっかりの味。

2009年1月22日木曜日

茸汁






茸と言っても、牛肉をたっぷり使っている。
牛肉の味がたっぷり出た汁に、茸が入れてあるわけだ。
米沢は肉と言ったら牛肉を指す。
鍋でも汁でも炒め物でも、何にでも使う肉は牛肉だ。
上杉鷹山で知られているこの町が、今度またNHKの大河ドラマで出て来る。
文化的にも歴史的にもおいしいものでも素敵な町だ。

汁のあと、鱈白子をさっと焼いたのが出て来た。
一個丸ごと口に入れて歯を立てたら、中のクリーミーなのがパチンとはじけた。
東京で出回っている養殖ブリは食べる気がしないが、ここで出て来る寒ブリはすごい。日本海の荒波で鍛えられた締まったブリだ。
今度は牡蠣フライ。この牡蠣は松島湾から。

山のもの、日本海のもの、太平洋のもの、全部集まった。
仕上げは焼きおにぎりと味噌汁。

2009年1月21日水曜日

サザエのエスカルゴ風






下田東急ホテルの洋食レストラン。
ここの従業員のサービスはゆったりフレンドリー。
肉系と魚系のコースを頼んで、シェアすることにした。

鯛の刺身は、エレガントな盛り付けで、ドレッシング控えめの素材のおいしさ引き出しタイプ。
サザエは石焼きで持って来た。
開けると、エスカルゴ風になっている。
これはすばらしい料理方法だ。

フォアグラは大きな切り身で、水分をある程度取って凝縮させた大根の上に乗せてある。

魚系のメインはブイヤベースなのだが、大きな伊勢エビ一匹を桶に入れて持って来て「この半分を使います」
このコース、今までの料理を見ていると、ずいぶん贅沢豪快に食材をたっぷり使っている。安い安い。
肉系のコースのメインはヒレステーキ。
小型のヒレだが、しっかり味をかみしめ楽しめるタイプ。
料理おいしく、食材豪勢、サービスうれしいこのレストラン、お勧めです。

2009年1月20日火曜日

ダブル伊勢エビ天丼



前回も食べてすっかり味しめたダブル伊勢エビ天丼を今回も頼む。
「ご飯少なめでお願い」

盛り付けというより、盛り上げだ。
丼から、タワーのようにそびえ立っている。

これに付いている味噌汁がまたたまらない。
巨大なお椀に頭突っ込む。

2009年1月19日月曜日

モロコ鍋





伊豆下田の居酒屋「新田」に。
ここのちょっと乱暴な漁師料理がすっかり気に入ってしまった。
「まいど!」となり、
「今日は鍋でどうですか?」
というので、一瞬目が止まったが「何の鍋?」
「モロコです」
「そ、そ、それにして!」

モロコといっても、海の大物、アラ(クエ)。
釣り師のあこがれだ。
今回は、この身ではなく、頭、エラ、軟骨部分を、冷凍にして取っておいてくれらのを、豪快に鍋にしてくれた。
この部分は、軟骨、スジ、ゼラチン、皮、複雑な部分がいっぱい。

待っている間に、白身の刺身や豪快な鰻ざく。

来た来た、鍋が!!
煮上がった鍋から、早速複雑な部分を取り出し、怪我をしないようにほじくる。
焼酎をグビリ、軟骨カリカリ。
焼酎をグビリ、ゼラチンズルズル。
焼酎をグビリ、皮くちゃくちゃ。
夢中で食べる。

ああ、しあわせ。

鮪のスジ焼き



鮪の刺身の端にスジがあり、食べにくかった。
スジ部分を外した。
アルミフォイル乗せる。
塩をかけて、
オーブントースターで焼いてみた。

ふわふわに軟らかくなって、つまみに最高。
女性向きには照り焼きが良さそうだな。

2009年1月14日水曜日

サツマイモの天ぷら


お茶の水山の上ホテルの天ぷらに4人でいったので、いろいろ食べられる。
ビールと最初の料理と一緒に、やっぱり今回も頼んでしまった。
「サツマイモの天ぷら」
これ、出来上がるのに40分ぐらいかかるので、何はさておき最初に頼んでおかなければならない。

どーんと出て来たのは、まるで小型の食パン。
縦4分割してある。
ブランデーが付いていて、これを振りかけて食べる。
サツマイモの甘さと、ブランデーの組み合わせが、魔力的。

2009年1月12日月曜日

温度計付きラムチャップ




真空パックにしてある骨付きのラムラックに、シート式の温度計が付いている。
鍋に水を入れ、火をつけて、温度が60℃になってから30分維持。
パックを破ったら、見事にラムラックローストが出来ている。
カットしたら、いい加熱具合だ。

ラムはちょっと古くなるとマトンの臭いが出てしまうが、このパックはそんなことはない。
新鮮なうちに加工してあるのだろう。
こういういいラム料理が普及してくれば、ラムはクサイ、なんている誤解がなくななるのにな。

2009年1月6日火曜日

正月のお椀



銀座の「竹葉亭」で、いつものように「鯛茶漬けの鯛だけ」「鮪茶漬けの鮪だけ」「鰻の白焼き」「上新香」などとやり続け、仕上げにそろそろとなったが、もう腹パンパンで駄目。
しかし汁で落ち着きたいので「今日のお椀」を頼んだ。
ここのお椀の出汁は、鰹節をたっぷり使っているので、飲んだとたんジーンと来る。

今日のネタはと蓋を開けたら「わ〜〜〜、正月だ〜〜!!」
揚げ出し豆腐の上に、海老が乗り、その上に金箔。
豪華な正月のお椀だ。

帰りに渋谷駅の銀座線から井の頭線に行くマークシティ内連絡通路の横に、メキシコで最近発見された巨大な岡本太郎の壁画『明日の神話』があった。
『明日の神話』招致プロジェクト実行委員会(行政・地域・大学・企業グループ)が企画、昨年の11月から展示されていて、ここには2020年頃まで。その後最終的に岡本太郎記念館に行くという。
すばらしい企画だな。

2009年1月5日月曜日

寿司屋のマグロ



いつも行く吉祥寺の「喜久寿司」には、毎年年末、築地市場でマグロを買ってもらっている。
何でも、吉祥寺周辺の寿司屋で築地に毎朝通っているのは2軒だけで、喜久寿司はその1軒。
赤身を頼んでいたが、買ってもらってきたのを家で開けてみたら、ずっしり、見事なものだ。
こんな赤身は、ニューヨークやパリのグルメスーパーでよく売られていて、生唾飲み込みながら眺めている。
早速乱暴に切り身にして、海苔の上に一枚乗せ、黒ゴマはらりと振りかけ、パク!!