2014年8月29日金曜日

1408EU-16:ロンドンプロムスでニールセン

コペンハーゲン、ベルゲン、オスロと、北欧美味しいものとビールの探索を終え、ロンドン到着。
ロンドンの夏は、青というよりも紺に近い濃青の空なのに、いきなり暗くなって驟雨が降り、また晴れる。いくら晴れていても、傘は必需品。
ロンドンの紳士はこうもり傘をステッキ代わりにしているが、こういった天候背景からだ。
アパートで荷を解き、近くの大型オーガニックスーパー「ホールフード」でとりあえずの食材、ビール、ワインを買い込み、プロムスへ。
今晩のプロムスは珍しく空席があるが、これはプログラムがなんだか分からないからなんじゃないかな。

"R.シュトラウス
トッドウントVerklärung 26 '
Burleske 22 '
モーツァルトのピアノとオーケストラのため長調ロンド、K386 9 '
ニールセン 交響曲第5 36 '
フランチェスコPiemontesiのピアノ
BBCウェールズ·ナショナル管弦楽団 トーマスSøndergård"

ところがこれが素晴らしかった。
リヒヤルトシュトラウスのこの曲は初めてだが、元気いっぱいで時々ユーモアも感じる。
ニールセンも知らない作曲家で、今年生誕百年なので記念してということのようだが、ラベルとショスタコービッチが一緒になったような華麗な曲。
若手のピアニストも清潔さがあってよかった。
プロムスはこういうことがしょっちゅうあるのでやめられない。

2014年8月28日木曜日

1408EU-15:ハーフロブスター

オスロのフェリー発着港前のカフェに入り、この店の濃厚ビールでまずはスモークサーモンにしたが、スライスではなくステーキ状の切り身。角切りに近い。
ナイフでサイコロ大に切って食べると豪奢。

そしてメインにロブスターを狙ったが、こっちのはかなり巨大なのでハーフカットにした。
出て来たのはやっぱり大きく、身を取り出し、味噌をほじくり、爪をつぶして肉を抜き取り、食べ終わった残骸が山盛りになった。
膨らんだ腹抱えて帰りかけ、市庁舎が夕陽に映え出した。


2014年8月27日水曜日

1408EU-14:フィッシュケイク

 オスロ市庁舎の時報は鐘の響きが高らかに流れる。
内部の壁画が「岡本太郎もびっくり」なんて解説があったが、たしかにそうだこれは。
入るとそのまま巨大なホールで、三方が壁画。
 横の階段からホールを見下ろす2階回廊に上がると、また三方の部屋があり全て壁画。
南側の窓からは帆船が停泊する港が見渡せる。
2階北側は小型の議事堂。
 流水の流れる北側遠方にはナショナルシアターが臨める。
市庁舎は、芸術と知性の箱だ。

ナショナルギャラリーに行き、ムンクを観賞したあとカフェに。
このカフェもハイセンスで、深緑色を基調とした内装と、近代的なビバレージステイションでまとめられている。
フィッシュケイク〔ケーキ〕を注文。日本のハンペンだな。
これがオープンサンドイッチになり、パンフライしたオニオンがたっぷり乗せてある。
フィッシュケイクが日本で売れないか昔調べたが、なかなか難しいね。ハンペンサンドイッチになっちゃうからな……

2014年8月26日火曜日

1408EU-13:ベビーバックリブ


「シアターカフェ」でもう一つのアペタイザーとしてフォアグラ。
きれいな盛り付け出来たが、フォアグラの切り身が超厚切り。
2センチはあるな。
日本のレストランの皆さん、これぐらい気前よく切ってくれないかな〜〜 しかしコストがあわないか……
メインにベビーバックリブ。
バックリブは豚ロインの骨部分を剥がしたもので、あばら骨の間の肉を味わう。
バラの方の肋骨部分はスペアリブだが、バックリブはロイン部分なので、位がちょっと違う。
それの「ベビー」という事は、子豚のバックリブ。
子豚のなら小さいからそれほど量はないかと思っていたが、置かれたプレートの上には2枚乗っていた。
これはうれしいけど、全部食べられるかな?
以前アメリカでもこんなことがあって、全部食べたらウエイターが「グッジョブ」なんて言ったな。
汗が出て来たが、労働の汗なのか冷や汗なのか分からなくなってきた。

2014年8月22日金曜日

1408EU-12:北欧版ユッケ

ヨーロッパのあちこちの都市で外れが無いのはオペラハウスなどメインのコンサートホールのレストランかカフェ。
オスロの場合「シアターカフェ」で、行ったらやっぱり当たり。
まずは生ビールのあと、今回の北欧ウロウロで定番になった地元の濃いビールを聞いたら「AEGIR」
どこに行ってもウエイターは胸張って「これ!」というところなんかいいねえ。
 アペタイトに日本で食べられなくなった「ビーフ・ターターステーキ」
ユッケの北欧版だな。
グラインドしてパティに固めた生肉の皿に、ピクルス、ビーツ、ケパー、刻んだ生オニオン、生卵の黄身がガロニ代わりにおいてある。

 おお〜〜〜! これは豪華絢爛なターターだ。
肉を崩して、全てをぐちゃぐちゃと混ぜ合わせ始めたところにウエイター様子を見に来たので「これでいいか?」といったら「ベリーグッド!」
味の微調整に岩塩とブラックペパーをガリガリかけ、恐る恐る一口食べたら、うま〜〜い!!
ユッケ好きなのに食べられなくなった皆さん、ここ来たら力いっぱい食べられますよ!
おまけにこのポーションは小さい方なんです。

2014年8月21日木曜日

1408EU-11:この冒険で6人の人生が変わった

旅に出るとちょこちょこトラブルが発生する。
最初は家内のスマホの海外設定が不出来で高額料金が発生するというので使用停止にした。
次に私のスマホの接続が出来なくなり、メールチェックができなくなった。これも使用停止。
次はオスロ到着後すぐに発生したバックの忘れ物。これは返って来て解決。
そして次は家内のパソコンでのメールチェックがパスワードの何らかのトラブルで開けなくなった。
今度は私の腕時計が電池切れで止まった。
トロリーバッグのジッパーの引き金が外れた。
徐々に日本と世間との繋がりが切れて行くが、不安よりもニンマリとうれしく感じるのはなぜだろうか?
さて、次は何が起るか……

トールヘイエルダール博士のコンチキ号博物館で実物大の葦の船と記録を見る。
展示のコメントで「この冒険で〔参加した〕6人の人生が変わった」とある。
人生3回風が吹く、という。風が吹いたときうまく乗ることが出来れば、そこから人は上向きに爆発する。しかし風が吹いてもその時は分からない。
いつ分かるかって? はい、それは、死ぬ直前です。
私の風はいつ吹いたのか、もう3回目まで終わったろうな、未だ一回分ぐらい残っているのかな〜〜〜?

2014年8月19日火曜日

1408EU-10:オスロでもビールの追求

ベルゲンからオスロへ飛び、空港リムジン「フライバス」で市内に着いて歩き始めたら、土産を入れたバッグをバスの中に置き忘れた。
バス停に戻ったら既にバスは行ったあと。仕方なくインフォーメーションに聞いたらあとでここに電話しろとメモをくれた。
ホテルチェックインでコンシェルジュに相談したら電話で調べ、発見してくれ、夕方クーリエでホテルに届いた! クーリエ料金不要のようだ。すごいね〜〜〜!!
こういうところで国の状態が分かるな。
 ノルウエーは余り知られていないが産油国で、オイルマネーで潤っている。都市のインフラも以前から続々やっていて、オスロのオペラハウスなど周囲も含めて大開発もした。
国の余裕が忘れ物対応にも出ているな。
国会議事堂前のグランドホテルのカフェは、イプセンやムンクなどノルウエーの文化人がたむろしたところで有名。
 暑いのでインサイドの席にし、早速生ビールを頼んだら「Ringnes」というブランド。おいしい!
あっという間に0.4リッターが無くなったので、ウエイターに「次はもう少し濃いのを飲みたいんですが、ノルウエービールでお勧めは?」と聞いたら胸を張って即「Saison」
グラスにちょっと注いで試飲しろと言う。
ホワイトビールだが、白濁していて味はずっしりと重い。
これはすごい! ベリーグッド、アイライク!
ウエイターそうだろうとにっこり。

裏ラベルには「8℃が飲み頃」と書いてある。誇りを持って作ってるな。
つまみにスモークサーモン。
厚切りで、ケッパー無し。サーモンの味をレモンだけで味わう。
メインメニューを見ていると、ディナーのお勧めメニューが4つあり、それぞれにあうワインが提案されている。大したもんだね。

2014年8月18日月曜日

1408EU-09:ビールのチェイサーにビール

 ベルゲンの夏は花だらけ。
短い夏を皆さん楽しんでいる。

 コーデー美術館をめぐり、歩き疲れて広場横のカフェでちょっと座ろうと横を見たら美味そうなビールを飲んでいる。目の毒だと反対側を見たら今度は別のもっと魅力的なビールを飲んでいる。
それなら我慢することはない、この2つのビール飲んでから昼寝で、夕食は遅くしよう。
この濃い方のビール、香りがあって最高!
薄い方もさっぱりしているのに風味がある。
濃い方はIPA、薄い方はHansa。
HansaとIPAを交互にチビチビ飲む。
ビールをチェイサーにしてビール飲むの初めてだ。
つまみはサーモンとアスパラのポテトフライ添え。

2014年8月15日金曜日

1408EU-08:アンコウのフライとジャム

 コペンハーゲンからノルウエーの港町ベルゲンへ。
この町はおとぎの国みたいだ。
ホテルにチェックインしてシャワーあび、のど乾かせてから、木造小屋が並ぶブリッケン内にある老舗レストランへ。
 古い建物なので店の中に入ったら傾いている。これも魅力の一つかな。
アペタイトに鱈のマリネ。凄いね、鱈をマリネにするなんて。鮮度がよくて美味しい。醤油を持ってくればもっとよかった。盛り付けもなかなか。
もう一つのアペタイトにおなじみムール貝。

 そして、アンコウが来たが、やっぱり北欧スタイルでジャムが付いている。
白身のアンコウの肉が適度にフライ調理されていて、これだけ食べると日本的。しかし、北欧ではどういうわけかこういった魚でもミートボールでもジャムを付けて食べるのだ!
そんなことしてあうのか? 我々日本人にあうわけないでしょ!
ジャムを出来るだけ遠ざけて、おいしいアンコウは塩で。
ああ、これでワインにあうね。やっぱり醤油持ってくればよかった。

食べ終わって外に出たら白夜の夕方に向かって光が最高。

2014年8月13日水曜日

1408EU-07:アトランティックサーモン

市場の魚屋でサーモンを選んでいて、それくれと言ったら、隣の小さい方を取り出そうとするので、そうじゃなくてその横の大きい方といったら「おお、こっちの方が絶対美味しいね。これはアトランティックサーモン」
超厚切りの切り身をフライパン焼き。
その間にいつもお世話になっている森永のトウフパックを日本から持ってきたキッコーマン醤油で。
大きい海老のニンニク風味とアボガドサラダ。


 ビールでやっている間にサーモンが焼き上がった。
さて、腹側の脂たっぷりの方から齧るとするか。

2014年8月12日火曜日

1408EU-06:骨付き豚バラ肉のステーキ

 今日のメインは昨日に続いて豚肉だが、今度は骨付きのバラ。
骨が付いたままあばら骨に添ってカットしたもの。
肉丸ごと付いたスペアリブ、とでも言おうか。
4本をフライパン焼き。
 一本を皿に乗せただけで結構大きいが、骨があるので、量的にはそれほどでもない。
骨に添って肉を外し、小さく切って、焼いた時に出て来た脂肪と肉汁をたっぷり絡ませ、醤油と柚子胡椒をちょっと付けると最高。

 ラガービールのあとに、アルコール度8.2%の「コペンハーゲン・インペリアル・スタウト」というのを飲んでみる。
これだけの濃さだと、ビールとワインの中間で、グビグビ飲めるものではなく、ワインのように香りを楽しみながら一口ずつ。
グズグズやっていたら、外がやっと夕陽近くになって来た。何しろ暗くなるのは11時。

2014年8月10日日曜日

1408EU-05:硬く味濃くジューシーなポークステーキ


 コペンハーゲンは自転車王国。
車道と歩道の間に自転車専用路があり、皆さん信号を守っている。
駐輪場所もユニークなデザイン。
チェーンロックをかけていないのが多い。結構高級な自転車もあるのに、盗難はないのかな。
国立美術館にはダ・ビンチの《岩窟の聖母》を発見したが、あとで調べたらコピーという情報があった。この絵はパリのルーブルとロンドンのナショナルギャラリーにあるが、絵の下にはチャンとレオナルド・ダ・ビンチと書いてある……
ブリューゲル、ルーベンスなど、充実した美術館だ。

ロンドンパブを見つけ、夕食前にダークビヤを一杯。
アパート帰って超厚切りのポークステーキを焼く。
部位は肩ロースで、見た目にしっかりした肉質。


焼き上がってカットしたら肉汁がたっぷり出て来た。
薄くスライスして、肉汁染み込ませ、口に入れると食感がっちり。
う〜〜〜ん、頑丈な豚肉だな〜〜、美味い!!
硬く、味濃く、ジューシー。
この豚肉、日本で一般には売れないだろうな〜〜……




2014年8月7日木曜日

1408EU-04:超繁盛ミックスサラダ店

 イスラエル広場市場トーブヘレネKBHに人気サラダショップがある。
小さいカップは、サラダ3種類にトッピング2つ。
大きいカップは、サラダ4種類にトッピング2つ。
サラダとトッピングは毎日変わるようだ。
これと、あれと、それに、エ〜〜〜ッと、これ! ソースはこれとそれ!


葉っぱ、穀物、ハーブなどをミックスしたパックを朝食の皿にどさっと開けたらかなりのボリューム。
それに昨晩余ったベーコンで目玉焼きとポテトを炒める。
豪華な朝食が出来た!