2014年7月30日水曜日

お粥の蓼酢

ガラスの器には元気に泳いでいる鮎。
飛び出さないように蓋代わりの簾をちょっと取って撮影。
鮎が焼かれている間に鱧と水菜の小鍋。
お造りの中には鱧皮の煮こごり。
京都は鱧真っ盛り。

 さて……
コンロの炭火で焼かれた鮎の上に蓼がフワリとかけられて出て来た。
「そのまま頭から齧れます、それと蓼酢でもどうぞ」
この蓼酢というのが白濁ししていて、これはなんだ?
お粥に酢を合わせ、その上に蓼を乗せている。
なるほど、これは初めてだ。
 2匹の鮎、一匹をそのまま齧り、もう一匹をこのお粥の蓼酢で食べてみる。
お粥蓼酢は、京都らしくふくよか。
鮎にかけてある蓼の葉っぱも齧って食べたら、ちょっと苦味があって新鮮。
終わりに鱧寿司が出て、最終におうす。
京都、美味しいものいっぱい、うれしい夕食だったな〜〜〜!
京都の「美濃吉

2014年7月23日水曜日

クエシャブ

 錫の一人鍋がコンロに乗せてあり、今日は何の鍋かなと、いつものように聞かずににワクワクして待ち、いよいよ出番。
出て来た皿の上には白身の切り身だが、ずいぶん大きい。
「クエシャブです」
 出汁がぐらぐらし始めたところに一枚入れ、すぐに引き上げると表面白濁。
ポン酢を付けて口に入れると、中は生ぬるい。
これこれ、これがしゃぶしゃぶの醍醐味。
大事にゆっくり一枚一枚食べ、残った出汁も全部つまみ。
仕上げは出雲蕎麦。


2014年7月15日火曜日

天然トラフグ

久留米に仕事前日の日曜日に入った。
いつもの居酒屋が日曜休みなので、どうしようかとネットで見付けた「惣吉
大通り側に大きな看板があるので入ったらホルモン料理屋。
おかしいなともう一度看板見たら、下に矢印があり「この裏」
ネットによるとこの店の名物は天然トラフグ。
メニュー見たら2000円。
それなら少しだろうと一応頼んだら、何とたっぷりの皿。
皮も一枚目、二枚目、3枚目がたっぷり盛付けてある。
薄切りの身に皮を一枚乗せ、鴨頭ねぎを2本ばかり入れて包んでポン酢。
ねっとりと濃い味のフグだ。
一年中あるという。

2014年7月12日土曜日

赤玉ホタテに焼きガニ

 夕方目の前海の風呂場でアザラシ探しながらゆっくり湯に浸かる。
アザラシ見付からなかった。
のど乾いたところで夕食。
窓辺のすぐ外に潮騒。アザラシいないかな?〜〜
 早速すっかり気に入った濃い「礼文ビール」
さてと今日の刺身は「ホタテは赤玉です」
ホタテの中でもあまりない赤玉だという。調べたら千個に1個とか。
何年ぶりかでルイベにも出会う。
焼き物はタラバ蟹の足。
 もう一つ焼き物が来て「ホッケの糠味噌味」
これでまた昆布焼酎もう一杯いっちゃうな。
料理美味しく種類も多い。
 Wi-Fiも使えるし、地デジもBSも入る。
おじさん一人の地の果て滞在、楽しかった!
明日は稚内。さらば礼文。

2014年7月11日金曜日

夏は花の島

 「民宿スコトン岬」で、潮騒をすぐ頭越しに聞きながらの睡眠から冷めたら雨。
私の部屋名は「朝日」で、東と北に向いており、朝日が見える部屋だが、今朝はダメ。
カモメが目の前の海と私の部屋の間をひらひらと、次々と横切る。
早朝4時頃から一人乗りの小さな漁船が続々と北上して行く。
 ここに来るまでの間結構家があったが、あれは漁師の皆さんの家だったのだろう。
再び朝寝して起きたら7時半、早朝行った漁船が今度は続々と帰って行く。
何を捕ってるのかな〜?
 食堂に行くと、昨晩の皆さんはとっくに朝食済ませて出かけ、私一人の分だけ残っていた。
朝の漁船が何を捕っているか聞いたら、晴れているとこの前の海でウニをとっているが、雨だと遠くへ行くという。何を捕るかはその日の天候次第のようだ。
昼近くになり天気が良くなってきたので散歩。
いろいろな花が咲いている島だ。

2014年7月10日木曜日

ビールも焼酎も昆布だった

「民宿スコトン岬」の目の前海の風呂でのど乾かせて夕食の席に行ったら、20人ほどのお客さんが賑やかに宴会中。
4人のおばあちゃんグループ、10人ほどの若い男性グループ、おばさん達をおじさんリーダーが引き連れた数人のグループ、そして私おじさん一人。
まずはビールといったら、地ビールの生がある。「礼文ビール
ビールの特徴は「昆布エキスを入れています」
何でビールに昆布か分からず取りあえず飲んでみたら良く冷えていて濃いめの落ち着いた美味しさ。
ここの名物ウニは、小さめで、濃厚。
これも産地のホタテも美味い。ボタン海老も美味い。
2杯目の昆布ビールが無くなったので焼酎はと聞くと「昆布焼酎です
焼酎まで昆布なのか……
芋とか麦を基本とした焼酎に昆布を入れているのかと聞いたら「いえ、昆布そのものを使った焼酎」
言われてみれば昆布の風味を感じ取ることが出来るが目立つものではなく、むしろ特徴が無い。臭みもなく刺激もない。したがって癖の無いおとなしい素直な焼酎だ。
ウエブで調べたらお湯割りがいいようだ。昆布茶で割るとなお良くなる、という記述もある。
食堂のスタッフは数人で殆ど20代の女性で、てきぱきと楽しく親切なサービス。
スタッフ同士の話を聞いていると地元ではなく、東京タイプ。
若い男性グループの一人が女性スタッフに近づきたいようで出身を聞いているが、玉川高島屋の店舗スタッフが夏の間来ているようだ。
ここは「島の人」というブランドで、礼文島の海産物と加工品を地元の加工工場で造ってのインターネットメールオーダーをやっていて、玉川高島屋や千歳空港などに店舗もある。本店がここスコトン岬にあり、製品は、ウニ、ホタテ、昆布、ホッケ等の干物、雪中熟成酒まである。本社は札幌にあり、社長の祖先が礼文出身だという。
ホームページ、カタログ、写真、製品そのものもなかなかセンスがよい。良いデザイナーがいるのだろう。
食べ、飲み、聞き、グズグズやっていたら私一人が残っていた。

2014年7月9日水曜日

北端の西端のまた北端「スコトン岬」

 稚内からフェリーで礼文島へ。
カモメが餌をねだったり、雄大な利尻富士を横切ったり、2時間の船旅。
フェリーは礼文島の南東の端、香深(かふか)に着き、そこからバスで北へ25分、プチリゾートホテルに着いたら、出迎えのミニバスに乗っていた皆さんは全て降車。残ったのは私一人。
バスは私だけ乗せて更に北に走ること15分。スコトン岬到着。
 着いたら食堂と海産物の売店の小屋があるだけ。
誰も居ない店内に入ったら「民宿のお客様ですか?」
はいと答えたら荷物を持たれ「ご案内します」
にこやかに地の果てを自慢しながら、小屋の更に北に歩いて行く。
ここが突き当たりだと思ったら、岬への階段を降りる。まだ行くの?

 更に北へ、下へ。
西日がきれいで、風がさわやかで、海がきれいで、カモメがひょろひょろ。
右側に「民宿スコトン岬入り口」の看板。
ここをさらに降りる。
崖と海の隙間に民宿。
ゲ〜〜〜!! すごい! 今まで地の果てあちこちずいぶん行ったが、ここは最高の地の果て。
ああ、びっくり。
 興奮落ち着いて、まずは風呂だが……
ひぇ〜〜〜!! 波が被りそうな離れにある。凄いロケーション。
天国への途中か地獄への入り口か。
海も凄いが空も広い。
アザラシの見える宿 スコトン岬
なるほど、ここならアザラシも来るな。
館内は整理整頓清掃しっかりされていて、禁煙もうれしい。

2014年7月8日火曜日

鉄路最北端

 千歳空港からプロペラ機で稚内までひとっ飛び。
着いたら、強風、快晴、17℃。
空港からバスで稚内駅着。
ここは鉄路最北端。
この間鹿児島に行ったが、今度は北の突き当たり。
 フェリーが出るまで稚内駅の周辺をぶらぶら。
人のいない湾沿いを東に歩いて行ったら、道の駅ならぬ海の駅があり、その隣に天然温泉。
3階の露天風呂は肌にぬるっとした効きそうな湯。
稚内の港を眺めながらゆっくり温まり、ゆっくり涼み、外に出たら神輿が練り歩いている。
夏祭りだ。

寂しい通りをぞろぞろ、と思ったら、その一つ裏通りは露店街になっていて、凄い人。
子供達は浴衣で、稚内中の人が集まってるんじゃないかな。
昭和のお祭りがそのままこの稚内に残っている。
そろそろ時間だ、鉄路最北端をあとにして、フェリーで今度は西へ向かう。

2014年7月7日月曜日

北海道の味勢ぞろい

 仕事が終わって北海道産素材の居酒屋へ。
ほっかいどう お万菜処 まるひら
これはいいのが来た、太って美味そう〜〜
箸を出しかけたら向い側に今度は小さいのが来た。
4人で2匹、大きいのと小さいの……
どうしようか一瞬フリーズ。
「どうぞ、大きい方を」と譲ってくれたので、一安心。
旅人は私だけで、あとは札幌の皆さんなので、遠慮無く。

 次は氷下魚(こまい)。
この魚は若い頃、青函連絡船に乗る度に、7分百円のシャワーのあと、ビールとワンカップ大関を買って、肴に齧ったものだ。たいしておいしい魚じゃないが、私にとっては青春時代のノスタルジックフード。
次はホッケ。生と干物の両方があり迷ったが、やっぱり干物だな。
身が分厚いのが来て脂たっぷり、骨の間も齧りとる。
次から次へ、着々と皿が空になり、入れ替わる、整理整頓はHACCPの基本!
なんだか分からない蟹があるので頼んだらワタリガニだった。
そして最終はやっぱり毛蟹。
毛蟹はモノによって味が全然違う。ダメなのは身がスカスカ。
さて、どんなのが来るかな?〜〜 この店今まで全部美味しいのが来ていたので、期待出来そうだ。
でかいのが置かれた時ドシンと音がした。
重そう。
足を1本つまんだら、ずしり。
これは素晴らしい毛蟹だ。
身がみっしり詰まってる。
突然全員話さなくなり、指先とアゴが黙々と動き出した。
蟹食べる時、やっぱり人は寡黙になる。
さて、明日は更に北へ向かう、早く寝よう。

2014年7月4日金曜日

本物の数の子


正月必須の数の子は今までの人生時々食べ
たが、美味いものではなかった。
食べる度に期待したが、やっぱりダメだった。ただしょっぱいだけ。
年末になると正月食品の定番になぜなるのか分からなかった。

雨ばかりの東京から札幌に飛んだら、一気にさわやかな空気の中に出た。
7月に入り、北海道は最高の季節。
早速いつもの「豊寿司」へ。

カウンター7席に小さな小上がりだけの店は、私一人が入って完全に満席。
塩ウニから始まり、ちょこちょこと出してくれる魚はどれも抜群、相変わらずでうれしいね。
目の前のネタケースのど真ん中に、数の子が10本ほど置かれている。
今まで食べてきた数の子のイメージがあるので、それだけはいらないよといおうかどうか頭をかすめたところに、海苔に包んで大将が「はいどうぞ」
しまったなと思いつつ、この店が出す数の子はどんなもんだ?
一口齧ったら「何だこれは?!」
香りがあり、味があり、しょっぱくなく、漂白臭さなんて全く無い。
「大将、これ、美味いね〜〜!」
「そうでしょう、漂白剤なんて使っていない本物の特別でかいのがあったから……」
半分までゆっくり齧り味わい、断面を見たら、厚いというよりも、丸棒だな。
う〜〜ん、まだまだ出会ってない美味しいもの、これからも出て来そうだな〜

2014年7月1日火曜日

鯛の皮

京都四条河原町の裏通り。
「志る幸」のメニューは今日も魅力的。
まずは刺身に鯛。
軽く焼いた皮が切り身の枚数分。
おお〜〜! これはうれしい盛付けだな。
切り身一枚に皮を一枚乗せてワサビ、ちょっと醤油につけて口に入れると、コリッとした鯛の身に、皮の風味がかみ合う。
魚屋の皆さん、鯛の皮、おいしいんですよ! 捨てないで!