2007年3月7日水曜日

ウイーン風カツレツ




ウイーンのホテルに夕方早目に付いたので、すぐに楽友協会ホールのチケット売り場へ。このホールは毎年元旦にウイーンフィルの新春コンサートが行なわれるところで世界的に有名。明日のラフマニノフ・ピアノ協奏曲2番と、明後日のベートーベン・ピアノ協奏曲5番「皇帝」のチケットを確保。これで日本で予約しておいたオペラ「椿姫」と合わせて、3晩、全ての席を確保した。

席を確保して安心したので、次は夕飯。
シュテファン大寺院の裏に、ウイーン風カツレツ(ヴィーナー・シュニッツェル)の老舗があるというので、繁華街を寄り道しながらウロウロ。ステファンに付いたら、何やら臭い、馬糞の臭いだ、観光客向けの馬車の溜まり場だった。
教会の裏に入り、キョロキョロ探していたら、細い路地のずーっと奥に何やら人集りがしているところがある、もしかしてと入って行ったら大当たり。
レストラン「フィギュルミューラー」
外で待っていた数人の客の後に続いて入ったら、店内はもういっぱい。それでも10分ほど待ったら無事座れた。
この店はなぜかわからないがビールが無い。シャルドネワインを注文。
周りで食べている皆さんのカツレツを見たら、巨大なので、全部食べられそうにない。しかし1枚のカツレツを2人でわけるのも、どうもこの店ではみっともないようなので、小さいの無いかと見回したら、ちゃんとある。
「ハーフサイズ」とサラダを注文。

カツレツの肉は元々は仔牛を使うのだが、最近は豚肉もかなり使う。このカツレツも豚肉。一切れの肉を薄く大きく伸ばすのは「肉たたき」という道具で行なっていた。肉のスジを潰して柔らかく食べられるようにする。
大量に行なうにはこれは大変で、食肉専門店やかなりの量を使うレストランなどでは、テンダーマチックという機械を使う。パイプにマイナスドライバーじょうになった刃がハリネズミのようについているのが2本、噛みあうように回転していて、その上から肉の切り身を落とすと、スジが一気に切れる。これを縦横2回ずつでもかければ縦横無尽にスジが切れ、平たく伸びる。

来た「ハーフサイズ」もかなり大きい。
レモンをたっぷりかけて、1切れカットする。肉を薄くたたき伸ばしてから揚げたカツレツだ。さっぱり揚げられている、油っこくない。レモンをかけるというのがミソだ、さわやかな味になる。カツレツの巨大スナック、といったところか。
ここのシャルドネは、少し甘口で、アルコール度は10.2%と軽い。これがこのカツレツと実にマッチする。良くまあこういう組み合わせが出て来たものだ。歴史の店、老舗なんだなー。
サラダの野菜は全て味があって美味しい。土が豊かなんだろうな。

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