2007年3月2日金曜日

築地市場に入っている船



築地にはもう船なんて入ってないと思っていたらそうでは無く、毎日2船が入っている。
とはいっても漁船では無く、生け簀を設置した船で、大きな生け簀が8つ備わったのと、船ごと生け簀になっているのだ。
伊豆七島の島々からと、関西方面から来るようだ。
ここまで船で活魚で運ばれ、陸揚げされると同時に絞められる。
いわゆる活け締めだ。
魚にとっては、トラックで転がされて運ばれるより、海と同じ揺れの船の方がストレスは無いのかもしれない。

肉も魚もストレスがある中で絞められると、肉が美味しくなくなる。
食肉の場合、牛なら「ダークカッティングビーフ」と呼ばれて、肉の色が悪く、味も良くなくなってしまう。
マグロは釣られたあとうまく絞めないと、価格が安くなってしまうので大変だ。専用の道具がある。
ヒラメなどは眉間のところを突いたあと、脊髄をピアノ線のような道具で抜く。

築地に入る活魚は、深夜岸壁横で絞められ、仲買いに運ばれる。
はるばる船でゆったりと運ばれたあと、残念ながら陸揚げと同時に昇天してしまうわけだ。おかげで我々は美味しい魚が食べられる。
ありがたいありがたい。

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