2008年8月3日日曜日
岩内のそろばん一級
昨夕遅くホテルに帰り、5階の窓から海を見たら、重い雲と海の狭間が真っ赤な夕焼けで、今朝は日本晴れ。
クリアな空気の中、今日も左に海を見ながら雷電海岸に向かう。
岩内と雷電海岸は以前から行きたかったところ。
ここは水上勉の「飢餓海峡」のスタート。
この大ヒット作品の発想の原点になったところ。
水上勉が岩内の講演会に行き、街がきれいなので聞いたら、大火があって、その後きれいになったと言う。「それは知らなかった」と言ったら、町の人は「それはそうでしょう、あの洞爺丸事件の日と一緒だったから」
洞爺丸の大遭難事故に隠れてほとんど報道されなかった。
この後水上勉は、寂しい雷電海岸を歩き、ここを歩く人はどういう人だろう、悲しい海岸だ、と考えたとたん、孤独に雷電海岸を歩く男、岩内の大火、洞爺丸事件、この3つを結びつける推理小説を発想した。
この辺りの道路は良くなり、古い道とトンネルは封鎖され、寂し海岸沿いトボトボは出来なかったが、何も無い海はそのまま。
岩内でもいい店を紹介された、ここも地元のグルメ集合。
「こぶし」
夕方早めに入ったら、地元の人の宴会があるようで、厨房忙しい。
ネタケースをきょろきょろ見出したら大将「この客、おいしいの好きそうだ」と分かったらしく「今日のお薦め」を提案してくれる。
海の濃厚なミルクそのままの牡蠣、アワビもさっき入ったというので焼いてもらう。二晩続けてアワビ焼きだ、幸せだなー。
サンマを焼いてもらったら、肝が生で別に出て来た。
のんびりぐずぐず呑んでいたら、大将が横でパチパチやり出した、そろばんで宴会客の勘定を計算している。そろばんで計算とは、うれしいね。
大将に「私はそろばん一級だ」と言ったら「私も一級」
そしたら大将「日商?」
そろばんの検定組織は二つあり、日本商工会議所と、全国珠算連盟(全珠連)
どちらかというと日商の方が位は高い。
大将は、位が高い方の一級か、低い方の一級かと聞いたのだ。
私はどちらか覚えていなかった、確か両方だったと思うと答え、世代を聞いたら「19年」
私は昭和23年で、大将が4年先輩だ。
そろばんの先輩、また来ます。
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