2008年8月12日火曜日

パリ-04:ステンドグラスの天国




セーヌ川の中の島、シテ島にある教会「サント・シャペル」で8時半からのコンサート。
この季節、パリの宵は10時近くにやっと訪れる。
この教会は、大きさだか広さだかで、世界一のステンドグラスにホールが囲まれている。
そこで、マタイ受難曲の一部等、教会音楽曲を、ヴァイオリン3丁、コントラバス、チェンバロ、そしてカウンターテナーの声楽で演奏される。

ということはどういうことになるか。

未だ十分に陽が残っている8時過ぎ、360度、周りすべてを華麗なステンドグラスに囲まれたホールに、聴衆約2百名ほどが入ると、光が充ち、ため息が広がる。
光を味わっているところに演奏が始まり、優雅な響きの中、ステンドグラスの光は次第にやわらかく、藍色に変化して行く。

演奏の最中、小さな窓から教会の鐘が漏れ聞こえる。
9時の鐘だ。
演奏は何も無かったように、静々と進む。
カウンタテナーの歌声が高らかにホールとステンドグラスに響きわたっている。これは天国の世界だ

9時半頃になって、演奏はおしまい。
ほんのわずかのこっている陽の光が、ステンドグラスを通して判る。
いい演奏会だった。
演奏だけでなく、天国もおしまい。
外に出たら、セーヌには、未だわずかな光が残っていた。

パリのバカンス期間は、オペラ座などのトップクラスの音楽会、高級店は皆休み。おかげで金使わなくていい。
しかし教会や小さなホールで、1時間から1時間半のミニコンサートは毎日数カ所やっていて、気軽に宵の音楽を楽しめる。価格は15から25ユーロほど。
このミニコンサート情報は「parisco」という週刊の情報誌に出ている。

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