2008年4月9日水曜日

春の西伊豆とアワビの踊り焼き






下田から海岸沿いをぐるっと時計回りに西伊豆に入る。
桜と菜の花と海の世界だ。
車を停めて休んでいると、ホーーーホケキョ!
サービスいい鶯だ。
井の頭にも春になると鶯がたくさん鳴いているが、なぜ春しか鳴かないのだろうか? 春期発動かな?

昨年末に土肥温泉に行った帰り、左に富士を見ながら沼津に向かって行く途中、ポツンとあるのを見つけた「伊豆の隠れ家 つわぶき亭」到着。どんな所か調査宿泊。

駿河湾が一望に見える展望露天風呂は、遥か下に潮騒がゴーゴーと鳴り、海風がヒュウと吹き付ける絶景。雄大な風呂だ。
ロビーで生ビールを飲みながら、真正面に沈んで行く感動的な夕日を、ぼーっと見ていた。
太陽が黄色から赤になり、濃くなって柿のような色に。
次第に縦につぶれて楕円に。
ススキの葉のような雲が夕日に模様をつけていく。
さらにつぶれて、下が欠け、駿河湾にぽこっと落ちた。

温泉旅館の食事というと、種類は多いが寄せ集めでひとつひとつの味はだめ、といった所が多く「温泉にうまいモノ無し」なんて言うが、ここはそんなことはなく、おいしい。
活きアワビがにょろにょろとうごめいてコンロの上に乗っている。
これに火をつけて生きたまま焼く「踊り焼き」
なんと惨いことをするのだろうか。
欧米なら動物虐待。
なにしろ活きたロブスターをそのままボイルしたらとんでもないことになる。
苦しみながら焼かれるアワビを楽しむなんていうのはヘタしたら牢屋行き。

しかしここは日本、焼き出したらすごい勢いでもだえ出した。ぐるぐる回っている。ああすみません、ごめんなさい。
グリーンピースがこれ見たらどういう行動に出るんだろうか?

ミディアムレアーに本体を焼き、ナイフでカットして食べると、柔らかく、ふっくら。
殻に残っている肝をもう少し焼き、ミディアム程度にしたら、風味がたっぷり出てこれまたすばらしい。本体とは全く違う味わいだ。

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