2008年7月1日火曜日

野辺地の毛蟹





次に出て北野辺地産は毛蟹。
私が「量は少しずつ、種類たくさん」というので、小さめの毛蟹だ。
大きさは大人の拳大。
しかし、持つと、ずっしり重い。
甲羅のお尻側に指をかけて力を入れて持ち上げると、ばりばりごそごそとはずれた。
小さいのに味噌と身がぎっしり詰まっている。
まずは味噌を外して、ポロポロ食べる。
しっかりした硬い味噌だ。
足は小さいので、割るような状態ではない。
大将は足から身を外させようと女将さんを呼んだが、私はバリバリ齧って食べ出した。
大将「あ〜、齧り出したからいいや〜」と、女将さんを止めた。
「野辺地の人もそう食べる」そうだ。

足を奥歯でバリバリ齧ると、中の身が押し出され、絞り出されてくる。
身だけを食べるのではなく、身とカニの出し汁も一緒に齧り出すことになり、おいしさ倍増。
こうなってくると、全部食べ終わるまで、カウンターには、殻がくだける音と、グチャグチャと噛み締める音が、静かに響き渡るだけ。
大将またビールを注いだ。この間しゃべらないで、東京から時々来る変な客をニコニコと観察している。

黙々と、全部無くなって、しばらく虚脱感を味わっていた所に、白魚の踊り食
いが来た。これも野辺地産。
「欧米でこんなことやったら、動物虐待でポリスが飛んできちゃう」等と言いながら、箸でつまみながら、ゆっくり味わう。
もう腹いっぱいだが、仕上げは煮込みうどん半分。

野辺地の仕上げはもうひとつある。
「まかど温泉富士屋ホテル」
この温泉は、広く、大きく、効きそうな臭いがぎっしり。

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