2010年8月1日日曜日

赤身牛肉の熟成厚切り






ニューヨークの歴史的なステーキハウスは、赤身牛肉をドライエージングしっかりして〔旧式の木の冷蔵庫で3週間以上〕、厚切りにしたのをチャコールグリル〔炭焼き〕する。
これに近いステーキに長良川で出会った。

カップを使わないで〔環境に優しい〕、化学調味料・添加物・かんすいも一切使わないノンカップ麺をまじめに作っているトーエー食品は岐阜駅から長良川を上っていった所にある。
のんびり豊かな長良川をちょいちょい眺められるのはうれしい。

仕事が終わり「肉食べに行きましょう」となった。
なんだか判らないまま、車で長良川沿いに下り、岐阜駅に向かう途中、河原にハンドルが切られた。
そこは名物鵜飼いの観光船の発着所で、横のグランドホテルから浴衣を着たお客さんと三味線を持ったお姐さんたちがぶらぶら舟に向かって歩いている。
鵜飼いじゃなくて何で肉なのかな? と思いつつ、足は川に向かず河原に建っている大きな屋敷へ向かい「ここです」

途端に、緑の静寂。
明治だという立派な建物で、料亭になっている。
「潜瀧」
座敷に案内されたら、重さ百キロはあるという広大な鉄板。
落ち着いた庭の緑。
そこに4センチほどの超厚切りサーロイン。
切り身の上に脂がたっぷり山盛り。
うわ〜〜〜!! これは美味そうだな〜〜!

鵜飼行ったらその場で鮎が食べられるわけではなく、鮎は市場に行ってしまい、客は持ち込んだ弁当を食べるそうだ。
だから肉にしてくれたんだ!
ああ、うれしい。

鉄板が熱くなった頃見計らって、お姐さんは山盛りの脂肪を下にひっくり返してステーキを乗せた。
じゅ〜〜〜
いい音だな〜〜〜

表面に出た肉の断面は赤身。
好きなA3クラス。
この肉、以前は松阪牛だったが、今は松阪牛のブランドは松阪の中心の狭い地域に限られるようになり、松阪牛ではない。店の名を付け「潜瀧牛」と呼んでいる。

こういう赤身の牛肉が好きなんだな〜〜〜
さっぱりしていて、赤身の味がじっくりと味わえる。

じっくりと焼き出したステーキの向こうは緑の庭。
いいロケーションだな。

これだけ厚い肉だと、そろそろ蓋をして蒸し焼きに移った方がいいのだが……

明日につづく

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