2008年9月21日日曜日

パリとロンドンの夏




昔は「ロンパリ」なんて言っていたな。
パリの8月は、有名レストラン、高級衣料店、オペラ座等の大きなコンサートなどは全部休みなので、これらに行きたい人はダメ。
一般向けの生鮮市場は休みが多いが、一部の店はやっているし、スーパーマーケットもやっている。一般のレストランやカフェもやっているので、庶民レベルの美味しいものなら十分楽しめる。
音楽が好きな人は、大きなコンサートはすっぱりあきらめて、小さなコンサートを楽しむといい。情報週刊誌「PARISCO」を買い、コンサートのところを見てみると、毎日数カ所でミニコンサートをやっている。
「PARISCO」はもちろんフランス語だが、オーケストラ、ピアノ、ビヴァルディ、バッハ、といったのは判るし、地下鉄の駅名と住所が書いてあるので簡単に行ける。
有名な教会でのコンサートは魅力的だ。
行ってみたら、バリの場末の劇場といった30人位の小屋で、ロシアから来たらしい威厳のあるおじいさんピアニストが出て来てびっくりしたが、実はこれが一番印象に残っている。
お金持ちはパリから脱出しているし、経済活動は静かなので、道路はガラガラ。パリ名物の渋滞はいっさい無い。空気もいいし、風さわやか、空くっきり。朝夕の地下鉄も混んでいない。
パリの夏はお薦め。
自分で料理して楽しみたい人は是非アパートを借りるべき。

「ロンドンには美味しいものが無い」なんて言うのは全く間違い。
観光ルートに乗ったレストラン等を行っているのではないだろうか。
ロンドンには世界のレストランが集まっている。
トルコ料理がうまかったなー。
カフェでもおいしい料理を出す店がたくさんある。

ロンドンのミュージカルはオペラだ。
ブロードウエーとロンドンの「オペラ座の怪人」を比べると、ロンドンの方は、2重唱、4重唱、5重唱と、高度な表現がふんだんに入り、舞台の下にはフルオーケストラ。要するにオペラと同じレベル。
「ビリーエリオット」も、イギリスの気品が漂う。
ロンドンの夏は、パブ、カフェ、世界のレストラン、そしてミュージカル巡りがいい。木曜、土曜日あたりは「マチネ」があるので、午後ミュージカルを楽しんで、早めの夕食、そしてバーを訪ね歩く、なんてものいいな。

パリとロンドンの両方を巡るには、英国航空でロンドン経由パリの往復チケットで両方行ける。あるいはエールフランスでパリ経由ロンドンの往復にしてもいい。
ロンドン-パリ間の鉄道「ユーロスター」は、片道エコノミークラスで11700円、フリーダムクラス、コンフォートクラスとグレードが上がり、最高のプレミア1等は51100円と結構高いが、空港までの移動と税関手続き等の時間を節約するなら鉄道がいい。

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