2008年9月4日木曜日

ロンドン-02:魚卸売り市場は築地型





朝4時出発で、魚と肉の卸売り市場視察。
パリでもロンドンでも同じことやっている。
ロンドンの卸売り市場の情報は全く無かったが、行ってびっくり、魚卸売り市場は築地型だ。
築地の移転問題がもめているが、移転するにしろ、今の築地を衛生管理対応型に変えるにしろ、ここにモデルがあった。

市場の名前は「ビリングスゲート鮮魚市場」で、1982年、旧市場から引っ越して来た。
この場所は東京でいえば幕張みたいなところで、新しい高層ビルが集まっている。文化を大切にするロンドンは、旧市街の建物を新築ビルにすることは無いが、市内からちょっと離れたこの新しい地域を近代化しているのだろう。その高層ビルの横にこの市場がある。
入ってみると、26年経っているのに、全く痛んでいない。

築地型というのは、小さな中卸売店がかなりの数あることだ。
ニューヨークも、パリも、どちらも衛生管理にしっかり対応しており、参考になるが、店舗の規模が大きい。
ところがロンドンは全く築地の店舗と同じ程度の店が、数十並んでいる。
それにも関わらず、清掃洗浄しやすく、すっきりとデザインされている。

店舗は数列の島に並んでいて、高くなっており、通路に向かって傾斜が下がっている。排水は通路の中央の溝型排水溝に流れている。
水や電気等のユーティリティは天井から供給されているようだ。
店舗を無くしてしまえば、排水が自然に出来るフラットな構造なので、これなら衛生管理がやりやすい。

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