2009年11月27日金曜日

鯖丼



仕上げの焼きおにぎりを注文したら、大将が丼を持ってきた。
「わ〜〜〜!! こんなの頼んでない!」

「試作です、評価してくれますか?」

ご飯の上に、分厚い鯖が乗っている。
皮側には縦に切れ目が1センチ刻みに入れてあり、焼きやすさと食べやすさを考えてある。
ご飯の割に、鯖がたっぷりの量。
生姜がちょんとトッピング。

この鯖は、秋から年末ぐらいまでしか捕れない特別豊饒なもの。
酢に短時間浸けてから焼いてあるので、風味が出ている。

鯖を崩してご飯と食べたら、鯖のトロ丼だ。
豪華、豊か、驚愕の丼。

「半分食べたら、残りをお茶漬けにして食べたらどうかと……」
大将がいうのでやってみたら、ダメ。水っぽくなってしまって。
しかし、薄い出し汁にしたらどうなんだろうか……
カツオと昆布、半々のスープだったら……
この料理、10月から年末までの限定にしたらいいな。
クローズドマーケット年末版。

開発は次の段階に入る。
大将、美味いの造ってな。

そこに女将が焼きお握りを持ってきた!
「わ〜〜〜!! もうダメ、腹ペンギン」

よたよたとホテルに戻ったが、あの鯖丼、どうなるかな?

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