2009年11月23日月曜日

白寿の蕎麦






まだまだ残る紅葉の中、長野駅から黒姫に向かう3両鈍行はとことこ走る。
大雨の後、線路脇の川は濁流に近いが、時々晴れ間も見えてきた。
白寿は漢字の百から上の一本棒を抜けば白になる、99歳のお祝い。
毎年何回か行っている野尻湖畔のおばあちゃんが99歳になった。
「10月末に新蕎麦が出るから、11月に入っておいで」と言われていたので、早速訪ねた。

やあやあよく来たね!
畑の野菜料理、おばあちゃんの揚げるてんぷらとうれしい野尻田舎料理が出てきた
おばあちゃん相変わらずフットワークがよく、ひょいひょい台所と宴会室を行ったり来たり。
飲み出してしばらくしたら、娘さん(とはいっても80歳ほど)の三味線が出てきた。
長野名物、蜂の子が出てきた。
ビールのあと何にするとなり「焼酎」と言ったら、宮崎の甕焼酎「甕雫」が出てきて「全部呑んでいきな」

そして恒例の蕎麦打ち。
何しろおばあちゃん、若い頃そば屋を手伝っていて、そのまま打ち続けているので、今では「蕎麦打ち80年」の大ベテラン。
今回は信州中野から23歳のフレッシュな弟子も来ていた。
捏ね鉢は百年以上、包丁は銘がついている逸品。

蕎麦打ちのポイントは練りだが、湯の温度と入れ方が難しいようだ。
もちろんつなぎ無しの10割。
練りが進んでいくに従って、固さを見ながら湯を微調整しながら入れていく。
伸ばし、カットになると、やってみたいのが交代。
細かったり太かったりいろいろ出てくる。

ふと外を見たら、青空のさわやかな野尻になっている。
さあ、蕎麦が茹で上がった、食うか!

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