2009年4月22日水曜日

0904ロンドン14:スロー・ロースト・ポーク・ベリー





三つ星レストランのオーナーシェフ、ゴードン・ラムジーがテムズ川沿いに「料理の質はそのままで低価格」の、パブとレストラン併設店を開いている。
ミシェランクラスを一般にというコンセプトのレストランは最近出て来ているが、ここはそのロンドン版。
「The Narrow」44 Narrow street 020-7592-7950

夕刻早めに付いたら、テムズ川が目の前に広がり、対岸はるかは落ち着いた住宅地。
アウトサイドでパブからビールを持って来た皆さんが楽しそうに騒いでいる。
レストランの方は満席で、ウエイティングに登録し、ビールとミートパイで待つこと30分、奥のテーブルが空いた。

メニューの一つに「スロー・ロースト・ポーク・ベリー」とある。
ローストはスローに調理するが、更にスロー。
一般的なローストは170℃程度だが、スロー、低温調理だと120℃程度で行う。
かなりゆっくりだ。
この温度で密封したオーブンで調理すると、肉汁が逃げず、じっくりと出来る。
これでポークベリー、豚の腹の脂の多い部分を調理したものだ。

出て来たとたんギャーと歓声。
羊羹丸ごとサイズのベリーブロックがスローローストされ、ソースの上にどっしりと乗っている。
皮付きで、皮がかりっときつね色、中の脂肪とゼラチン質はじっくり出来上がっている。
子豚の丸焼きや、北京ダックは、丸ごとローストし、表面の皮とゼラチン部分を食べる贅沢な料理だが、これはこの豚ベリー版だ。

まずは皮をちょっと外して囓る。
カリカリぱりぱりで、裏側にちょっとゼラチン質が付いてくる。
「超豪華豚皮肉厚煎餅」

脂肪と、脂肪の下にある赤身との境目の薄いコネクティブティシューのゼラチンを一緒に囓ったら、口の中は妖艶歓喜状態。

パンに付けたり、ソースを絡めたりと、いろいろ楽しめる。
大きいと思ったが、この羊羹型ブロック、着々と無くなっていった。

骨付きのビーフ煮込みが来た。
ショートリブの部分を煮込んである。
軟らかく煮込まれた骨の周りのスジを、ちょっとナイフでひっかくとはらりと外れるので、ぱくり。
ニンジンとタマネギの小さいのはあまり煮込まれていないので、新鮮状態がたっぷり残っている。肉を煮込んだ後、ちょっと加熱したぐらいだ、これはいいねー!

この店行くなら、事前にリバーサイド側を予約しておいたらいい。

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