2008年10月6日月曜日

マグロづけにぎり




この店の名物、戸井のマグロが漬けで出てきた。
マグロの漬けは、もっとも単純には切り身をわさび醤油につけただけ。

江戸時代、マグロが食べ出された頃からの方法は、柵(さく)を醤油につけ、一日半ほどしたのを切り身にして、辛子で食べた。わさびは当時効果だったので辛子だったそうだ。これは我が家でもやる。

出てきた漬けの握りは、柵ではなく、切り身でつけたものだ。
赤身が小さめの舎利にとろりとのせられている。
手前の方に切り身が片寄せて乗せられている。
つまみやすいようにかな?
つまんで、逆さにし、切り身のほうを舌の上に乗せる。
15℃ほどの、あまり冷たくない程度の切り身が舌の上にぺたっと乗る。
漬けの風味が舌に広がる。
噛み出すと、元は半透明だったろう赤身に綴じ込められていたジュースがにじみ出てくる。
薄味の酢飯が崩れ広がる。
マグロと酢飯の粒を一緒にゆっくりとかみしめていく。
強い海流の中をマグロが高速で泳いでいる姿が目に浮かぶ。

こんなマグロを育ててくれた津軽海峡に感謝。
捕ってくれた漁師に乾杯。
豊寿司の大将に拍手。

握りは、コハダ、穴子、イカと続き、締めはマグロ漬けもう一つ。
外に出たら、秋風さわやか。

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