2008年12月9日火曜日

神戸のあこう蒸し






京都の料理屋の大将から教えてもらっていた中華を、神戸の住人に聞いたら「それは良い所を教えてもらった」という。
「良友酒家」078-221-5866 中山通り NHK西へ50m
その神戸の住人を巻き込んで行ったら、神戸の人電車の事故で30分遅刻。
その間のつなぎで、とりあえずクラゲを頼んだら、たいしたことない。
おかしいな?

神戸の人、到着。
早速「今日のおすすめ」の中から、海老を頼んだら、これが抜群のすばらしさ。
中華の特徴は、蒸し物で、この海老も実にうまく蒸してある。
蒸されて出て来た野菜の汁がたっぷりで、これが海老の旨味を更に後押ししている。
海老バリハリかじり、野菜とスープを一滴残らず神戸の人と奪い合いながら吸い込んだ。
ところで、値段が書いてなかったけど、幾ら?
女将さんにこにこしながら「3千円です」
値段だけ聞いたら頼むの躊躇したが、聞かないで頼んで良かった、これなら値段に十分あう。
この店、安物は駄目で、3千円以上のを頼むと天国になるようだ。
今日の懐、大丈夫かな?

「蒸魚」とある。
「魚は何?」
「あこうです」と女将が応えたとたん、神戸の人「あこうはすごい、絶対お勧め」
アコウダイのことかな?
女将さん「やりますか?」というので、こんなのどんどんやっていたら破産して帰れなくなり「皿洗い1ヶ月」はいやだから「幾ら?」と聞いたら、やっぱり3千円ぐらい。
昔ラスベガスに行ったとき、ホテルのボーイが「ねえ、あそこで床掃除やっている人見てください、あの人先週自家用ジェット機で来たんです」
そうならないようにしなくっちゃ。

出て来た「あこう蒸し」は、たっぷりのスープの上に魚が乗っているようだが、山のようにネギ千切りがのっているので分からない。
ネギをよけたら、うまそうに太った魚が現れた。
これも神戸の人と奪い合いになるな。
箸を出しかけたら女将さんがまたにこにこしながら「これ、ご飯にかけると最高!」
そんなこと言われても、まだご飯には早い。しかしそれも魅力だな。

この魚は、骨が鋭く硬い。
やっぱり鯛系のようだ。
コリッとした肉が、たっぷりの野菜の汁と相まって、うまいうまい。
紹興酒一本もう無くなったのでつつましく「あと2合」

骨しゃぶりつくし、汁がまだたっぷり残っている。
さっきの女将さんの「ご飯と……」を思い出した所に、女将さんまた現れる。
「ご飯用にしましょうか?」
もちろんお願い、しかしこの残りをどうするのか?

汁を濾して、チャーハンスープ用の器に入れてある。
野菜が皿に乗っている。
これはうれしい。
神戸の人と、仲良く半分ずつ、ご飯の上に、汁と野菜をかけて、がつがつ。
神戸の夜は、騒がしく更けていった。

結局、一人一万円でわずかにおつりが来た。
うまくいった、これで帰れる。

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