2011年9月7日水曜日

杉ヶ瀬ヤナ






ロンドンの途中割り込み。

長良川は鵜飼いで有名だが、上流に行くと簗で捕って食べさせてくれる所がある。郡上八幡。
杉ヶ瀬ヤナ

台風12号の余波があり、水量の多い長良川上流に簗が張っている。
強い流れに乗って、簗の上に鮎がぴょんぴょんあがり、おじさん2人がのんびりたも網ですくって魚篭に入れている。
それを横の店で焼いて食べさせてくれるのだ。
鮮度これ以上のもの無し。
生け簀を見たら大きな鯉が入っているので、これも時々飛び込んでくるようだ。

我々4人が行ったのは、開店4時と同時で、未だ客はいない。
まずは4匹を炭火にかざして焼き出した。
この焼き器、横に串を指す穴が2通りの角度で焼けるように工夫されている。
鮎の大きさによって替えられるわけだ。
まずは腹から焼くんだな。なるほど。

4匹だけとりあえず焼き出すのかと思ったら、また4匹持って来て焼き出した。
ずいぶん大きな鮎だ。超特大。
かと思ったら、もう少し小さい鮎を4匹また焼き出した。
我々4人しかいないのに、12匹焼き出したことになる。
他の予約の客がもうすぐ来るのかな?

さて、ビールを飲んで待っていると、中型の開いた鮎のフライが1人一匹ずつ来た。
頭からバリバリと。
素直な白身で美味しい。

食べ終わった頃、さっき焼いていた超特大鮎を8匹巨大な皿に乗せて出て来た。
1人2匹!!

これだけ大きいと、頭と骨は無理。
骨外して身と内臓をむしり取り、がぶっと口に入れると、素直な脂の風味と共に、淡い白身が口内に広がった。
素朴な味であふれかえっている。
どんどん食べちゃう。

そこに田楽味が来た。
さっき中型のを焼いていたが、あれだ。
要するに12匹全て我々のだった。
贅沢だな!!

仕上げは鮎雑炊。

あ〜あ、こんな素晴らしい鮎を食べちゃったら、これからどうする?
東京で鮎は食べられない体になってしまった。
また不幸を一つしょった……
ああ幸せ!

帰り、鮎だけ買って帰れることが分かり、1キロをくれと言ったら、お兄さんがビニール袋を持って簗の所に行き、無造作に10匹以上放り込んで持って来た。
量りもしなかったが、1キロ以上十分にある。
袋の中でバタバタやってる。
完全天然で鮮度最高の鮎、ここでしか買えないな。

天候や川の状態でやっていないことも多いので、電話で問い合わせてください。

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