2010年7月22日木曜日

バベットの晩餐とウズラ



札幌のセミナーが終わってから2日後に豊橋で、東京帰るの面倒くさいから札幌でサボり。
暇なので映画は無いかと探して、美味しいものは人を幸福にするというテーマを扱った映画「バベットの晩餐」を観た。
この映画はパリで最高の女性シェフが革命で旦那と子供を失い、デンマーク辺境の村に逃げてくる所から始まる。
後半料理の部分でウミガメなどの高級食材と一緒にウズラが登場。
頭付きのウズラを開き、中にフォアグラとトリュフを詰めてとじ込め、ローストする。
見ているだけでよだれが出て、ため息が観衆のあちこちから漏れる。
最近の超スピードで騒音バンバンの映画と比べると、こういうしっとりとした昔の映画はいいねえ。

なかなか暮れない夏の北国の宵、美味しいフレンチを出してくれるモンペールへ。

ここは旦那が寡黙に料理をし、ママが親切フレンドリーなサービスに努める。
ママが「今日はフランス直送の生のウズラがあります」
何というタイミングの良さ。飛び付いた。

料理する前に皿に乗せて持って来てくれたのは、映画と同じスタイルの頭付き。
頭は毛をむしらないまま。
パリ郊外のランジス市場の中にポートリー〔鳥類〕棟があり、雉、ウズラ、アヒル、ジビエの季節にはイノシシも集まっているが、高級な鳥類は皆毛をむしっていない頭付き。
フランスでは高級な鳥はこうするみたいだ。

出て来たウズラのローストは脚を上に上げ、奇っ怪というかユーモラスな状態。
横に丸いコロッケが添えられていて、潰したらフォアグラが入っている。
フォアグラコロッケの中身をソース代わりに付けて、ウズラを食べるわけだ。
映画に近いな。さすが!

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