2010年6月9日水曜日

1世紀の酒盛り




野尻湖のおばあちゃんは百歳になった。
初夏の好天の日、関越高速経由で野尻湖へ。
着いたらおばあちゃん畑に出て種まきしてる。
元気だな〜〜〜!

まあ、良く来た良く来たと、早速天ぷら揚げてくれる。
「天ぷらは私がやらなくちゃダメ」と、80歳を超える娘さんに手を出させない。
最初山菜いろいろ。
小さい鍋でどうしてこんなにパリッと、羽根のように軽く揚げられるんだろうか。
次はワカサギの天ぷら。
これは冬場、捕ったすぐあとに急速凍結したもの。
卵を持っているのも混じり「香る」ワカサギだ。
野尻湖では海老も捕れる。
川海老に近い海老で、これはかき揚げ。

雄大にそびえる妙高と黒姫から吹き下りる初夏のさわやかな風の中、おばあちゃんと酒を酌み交わす。
おばあちゃんは吟醸酒の冷やを大きなぐい飲みで。
私は甕焼酎をロックで。
空と畑が藍色になってきた。
風が冷たくなり、カーディガンを羽織る。
山菜をつまみに宴会はまだ続く。
何十年も昔と昨日の話が、あっち行ったりこっち来たり。
百年の時間の中を泳ぎながら夕闇に。

1世紀の酒盛り。

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