2009年12月21日月曜日

かつお節シリーズ2:薪燻し(まきいぶし)





薪が大量に置いてある。
かつお節の燻し工程は、薪時代の工場のようだ。
燻し場所の下に薪をくべる扉があり、開けると、赤く、原始的、幻想的な火が燃えている。
最初強火で燻し、その後場所を移して低温の熟成燻しする。

強火燻し工程の一つで見たトレースラベルは、11月28日の盛秋丸分で、14台分。
階層で燻しているところは、1階が火元、その上に2,3,4階と、次第に上げていく。
機械でやるのでは無い、手で、体で上げるのだ。
大変な仕事だ。
この燻し工程のトレースは、階層、場所ごとに、横の黒板に書いてある。

最初の強火燻ししたのを齧ったら、おいしい料理になっている。
これほぐして熱いご飯にのせ、刻みネギと醤油かけてかっこみたいな〜〜!

燻し終わったのをいったん段ボール箱に入れ、近くにある磨き工場に運ぶ。
もちろんこの段ボール箱にもトレースラベルが付けられている。
箱詰めしていたあら節は「栄太丸」という船で、11月25日、工場番号1021(協栄鰹節)
どこまでもトレースが追いかけて行く。

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