2007年5月18日金曜日

月島のラ・マンチャ



大江戸線と有楽町線が交わる「月島駅」から歩いてすぐ、旭倉庫という倉庫があり、その一画を改造したスペイン料理店がある。
スペインクラブ
倉庫なので、天井は高く、広い。
案内された席の横に、直径1メートルはありそうな巨大な薄鍋があり、パエリアの調理を始めていた。
イベリコ豚の生ハムをつまみながら、イベリコ豚のグリル、スペアリブ、クロダイのグリル……一品ずつどんどん頼み、スペインビールと、スペインワインでやり出した。
普通こういう各国料理のレストランは、その国の料理は食べられるが、味にがっかりすることも多く、ちょっと心配していたのだが、この店はおいしい。味も良いが、適度な加熱がされていて、それぞれの料理はジューシーで素晴らしい。
これは美味いと騒ぎ続けていたら、いつの間にかこの巨大店の席が8割方うずまっている。繁盛しているんだ。

広い店の奥の方に行ってトイレを探してウロウロしていたら、60代の魅力的なご婦人が「トイレはあっちですよ」と教えてくれた。
すっきりして出て来たら、教えてくれたご婦人と目があったので「広大なラ・マンチャの平原で迷っていたら、風車はあっちだ! と教えてくれたようです」とお礼を言ったら、意味が分かって楽しそうに笑ってくれた。スペインを旅したご婦人なのだろう。さすが下町、粋なお客さんがいる。

テーブルに戻ってしばらくしたら、パエリアがきた。
あの巨大鍋で作ったのを、注文によって取り分けてくれるのだ。
うーーーん、これも素晴らしく調理されている。
米も魚も肉も美味しい。
サフランの色がまぶしい。
スペインのラ・マンチャ平原は、サフランの大産地でもある。
月曜日はフラメンコ公演もある。

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