2012年4月5日木曜日

1204ウィーン6:キーシンのトルコ行進曲




キーシンの独奏コンサート。
演台のピアノの後ろにもぎっしり席を作り、満席で膨れ上がった楽友協会ホール。
ベートーベンの月の光と、ショパンのソナタ。

日本でのコンサートでは後ろの方の席で2万円ほどだったが、今日は両横のちょっと高くなったブロックの一番前で95ユーロ。
ウィーンのコンサート価格は、席のグレード倍で価格は半分だな。
目の前2メートルをキーシンが通ってピアノに向かい、終わって何度も目の前をアンコール呼び出しで横切る。
同じピアノ、同じ曲でも、キーシンが弾くと全く違う。
天から力が降って来て、それをキーシンが音として炸裂させているようだ。
キーシンの素晴らしさは誠実で真面目な所にもある。
演奏の直前まで練習をしているそうだ。

アンコール3曲のうち最初に弾いたのがトルコ行進曲。
この誰でも知っている、子供の為の練習曲みたいなのを弾いたのは、この日のコンサートにはピアノを習っていそうな子供がかなりいたからだろう。
天才キーシンは、聴衆に気を使ってもいる紳士だな。

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