2009年8月13日木曜日

09パリ-07:1912年の衛生管理対応キッチン






18世紀の富豪の邸宅がそのまま美術館になっている「ニッシム・ド・カモンド美術館」に行ったら、このグルメだった主と客たちの豪華な食事を作る厨房まで見ることが出来た。
厨房の中央に1912年製の巨大オーブンがあり、このオーブンの上にある棚は格子状になっていて、汚れが溜まらないようになっている。
後ろに巨大な肉を串刺しにして炙り焼きをするこれまた巨大なグリルは壁に張り付いていて、これも汚れが溜まらないようになっている。
床、壁、天井はすべてタイルで、丸ごと洗浄できるようになっている。
天井と壁の間はR構造にしてあり、汚れがつまらないようになっている。
シンクの下は空いていて、清掃しやすくなっているし、両側の板は跳ね上げ式でシンクが洗浄しやすくなっている。
4カ所の排気窓はまとめてハンドルで操作できるようになっている。
上の階にある宴会場へのサテライトキッチンのシンク上には浄水機まで備わっている。
百年近く前の大型厨房は、HACCP対応になっていた。

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