2007年9月6日木曜日

オーストラリアレポート23:のんびり人生の国




この辺りのの天気は、強い日光が照りそそいでいたと思ったら、あっという間に雲が出てきたりする。
さっきは晴れていたので、海岸を散歩し、そのままショッピングセンター内のスーパーに買い物に入ったら、いきなり天井からざーーーというすごい音がし出した。
機械の音かと思ったら、どうも雨が当たっているようだ。
まさか晴れていたのにと外に出たら、豪雨だ。
道路に雨水があふれ出した。
しばらくぶらぶらしていたら、ショッピングセンター上の採光部から陽が差し込んできた。
外に出たらさっぱりと晴れていた。
こんな状態なので、虹がしょっちゅう出る。
海岸に出たら、でかい虹。
反対側には濃いグレーの帯が落ちている、あそこは雨だ。
虹と雨と青空が、誰もいない広大な海岸に一緒に見える。

オーストラリアでは、日本や米国のように、ビジネスの激しい競争はあまり無いように見える。
トイレの製品形式はどこに行っても同じ。高級ホテルでも安いコンドミニアムでも、基本的なシステムは大体同じだ。
電源コンセントや壁スイッチの型など、どこも同じ。
テレビ出演のリポーターやタレントの服装は、普段着、素朴。
製品の開発、近代化、攻撃的なマーケティングはあまり見かけない。

これは田舎町だけではなく、メルボルン、パースといった大都市でも同じだ。
シドニーに何度も行っているが、素朴な所は他の都市と同じように見える。
私が歩いている所がそうなのかな? でも、テレビのニュースを見ていると、大事件、大混乱、戦争、騒動のニュースはCNNなどの国外のものだ。
近代化するにしても、マーケットのように、昔の雰囲気を残して、歴史を大切にして建て直ししている。
皆さん、競走なんてしないで、のんびり、自分のペースで、ゆったり人生を過ごしている。
早期リタイアして、キャンピングカーで旅をしている夫婦をたくさん見かける。

米国では、若い頃死に物狂いで働き、早めにリタイアしてのんびり、といった人生のやり方があるが、オーストラリアでは、若い頃からのんびりの人が多いようだ。
ドンズボローの小さな街の一画にギャラリーがあった。
ここは、この辺りの海、自然を写真にし、プリントしたもの、絵画タイプに変換して印刷したものを売っている写真家Christian Fletcherさんのスタジオだ。
縦型、横型とも、普通の2倍の長さの特徴ある写真だ。
この周辺の自然と、自分の気に入っている世界を撮影し、のんびり自分のスタジオをやっているわけだ。
階段の下の小さな空間に、子供の遊び場があった。きれいに整頓されている。クリスチャンさんの子供の遊び場だ。
いい生活だなー。

数年前、パースから日本に帰る時隣り合わせた中年の夫婦が「明日から東京にしばらくいるんだけど、銀座は日曜日はやっているかね?」なんて聞いてきたので笑ってしまった。
「ホリディですか?」と聞いたら「夏休みで日本からヨーロッパに行って、帰りに東南アジアを回る」という。
ずいぶん忙しい夏休みだなと思って期間を聞いたら「一ヶ月」。
まいりました。

のんびり豊かに人生を過ごそう、という国民のようだ。
ほのぼのとした良い国だと思う。
人工が少ないことがいいのかな?
オーストラリアの人口は今1800万人ぐらいだったかな?
シドニー在住が長いジーン中園さん、どうなんでしょうか?

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