2007年6月4日月曜日

鰹節削りの再生




鰹節削りの刃が切れなくなってきた。
送れば研いで、送り返してくれるが、それでは面白くない。
「研ぎに持って行かなければ」と「仕方なく」京都に。
錦市場をぶらぶら歩くと、腹が減ってくる。
それに、どういうわけか、ここは安い。
鱧、京野菜、山椒の実、湯葉……どうしてこんなに安いんだろう……
じゃなくて、東京が高いのか。
業務用刃物の専門店「有次」錦店に入ったら、旅行中の外国人のご夫婦が2組。
一組は、買い終わって「センセイ、アリガトウゴザイマシタ」と、日本語でていねいに挨拶。店長と女性従業員は京風にお辞儀で挨拶。
もう一組は「クリスティン」と言う名前を、買った銅鍋に刻んでもらっていて、それを撮影中。
2組とも帰ったので、ウチの鰹節削り器のカンナを出した。
カンナを一目見た武田店長は「これは……一度研ぎました?」
販売したあと、有次の職人以外が一度研いだんではないかという。
それで思い出した。数年前にこれを買ってから、3年ほどしてからだろうか、切れなくなってきたなーと言っているところに「えーーー、研屋でござい」と、ピンポンが来たので、研いでもらったことがある。確か500円だった。
これが一目で分かったのだ。
台もわずかに変化していたようだ。
こういったのは、作った職人さんに研いでもらわないと、うまくいかないのだ。
説明したら「分かりました、刃研ぎと、台の調整をしましょう」
台の調整というのは、わずかに削るのかなー?
究極まで整理整頓され、隙の無い研ぎ場の前、
「任せてください、元通りにします」と、たくましい笑顔で引き受けてくれた。
ニッポンの、京都の職人。うれしいねー。

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