2007年6月25日月曜日

時の宿「すみれ」




米沢駅から列車で福島方面に行き、険しい山に入るトンネルのちょっと手前、左側に、隠れたような温泉宿がある。車で行けば米沢駅から10分ぐらい。
新幹線で毎月、何年もの間通っているが、今までこの宿があるのは知らなかった。ちらっとしか見えないので、気が付かなかったのだ。
時の宿「すみれ」
ここは黄木さんという、米沢で大正時代から牛肉、レストランなどをやっている家族が30年ほど前に開いたところで、最近リニューアルをした。
ここの「米沢牛黄木」という会社の顧問を始めたので、どんなところかと来てみたのだ。

温泉は透明で、じっくり使っていると汗がどんどん出てくる。
横に露天風呂が併設されているので移動し、風とせせらぎの中で、頭涼しく、身体湯の中でさらにボーッと入る。
出て、汗が収まらないまま浴衣で出たところに、この温泉水を氷で冷やした水が用意されている。ぐーーーっと一気に飲む。
ああ、美味い水だ。

調理長は、牛肉の惣菜開発も一緒にやっているが、料理のセンスは素晴らしい。
米沢牛を少しずつ使った料理が少量多品種色々出て来る。
小さいスティック状にカットした牛刺しと、山芋のポン酢ワサビなんか、感動もんだ。
最終は、佐藤調理長自ら焼いてくれる厚切りステーキの鉄板焼き。

たっぷり食べ、温泉をザバーッとかけて、再び温泉水をぐいと飲み、まっすぐ睡眠へ。

この旅館、全部で10室しかない。
各部屋のタイプは全部違う。
純和風もあれば、北欧風もある。
ウイークデーも含めてほぼ満室状態のまま続いているようだ。
流行っているんだ。
そして、私の嫌いなテレビが部屋に無い、ロビーにも無い、どこにも無い。
これは静かで良い。
それなのに、ロビーに行けば無線LANがちゃんと配備されている。
隠れ家に持って来いだ。
翌朝起きて、新聞があるかと見たら、あるにはあるが昨日の朝刊だった。
世の中の情報と時から隔絶。
まさに「時の宿」
帰りの車に送りに来てくれた女将に
「今度は、秋か雪かにきます」

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