2007年6月8日金曜日

先斗町のカレーライス




「河しげ先斗町店」の京料理と芋焼酎でやったあとの仕上げをどうするか。
1人だといつも悩むが、今日は同行者が1人いるので、和と洋になった。
和は、煮湯麺(にゅうめん)。
花板の潔さんの作る出汁は濃い。
朱のお椀に、適切な硬さに茹でられたそうめんがさらりと入れられている。
ごく薄く刻んだ京葱が一山乗っている。
一味が一振り。
出汁とそうめんの間に、落ち着いた電球の光が、やさしく満ちている。
お椀の縁が、金色に輝いている。

さっき食べた鯛の皮が、サラマンダーで薄く焼かれた「鯛の皮せんべい」を出してくれた。これは私だけへのサービス。

洋のカレーライスがきた。
「何で京料理に、カレーライスが出てくるんだ!」
ずいぶん前、この店に初めて来た時、遠慮しながら密やかに料理を楽しんでたら、目の前のオープンキッチンを、カレーライスのような皿が横切った。
「な、なんだあれは!」
カレーライスに見えたけど……
まさか京料理でカレーライスなんかあるわけないよなー……
恐る恐る聞いたら、胸を張って「カレーライスです」
どうしてここにあるのか?

ここのカレーは、野菜カレーで、いったん煮込んでから、裏ごしをして、更に煮込む。だから、具は無くなってしまう。
なめらかな舌触りなのに、味濃いカレーなのだ。

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