2007年4月17日火曜日

シェフの旅


スペインのある有名なレストランは半年しか営業しない。その半年は予約で早くからいっぱいになる。
休みの半年は何かというと、シェフは旅行に出る。世界のおいしいレストランや食材探索。
半年後スペインに帰ってくると、料理、食材のお土産や情報がたっぷりあり、それを楽しみに常連顧客は予約をする。

松江でいつも行く「いと賀」でこの話になった。
鹿児島で焼酎のお湯割を頼んだら、お湯割をしたものを徳利に入れてくれ、おちょこで飲む話をしたら「それは良さそうだ、ウチでもやってみよう」というので、すぐにやってもらった。なかなか良い。
旅行すると、面白い体験や、情報が入ってくる。しかし料理店をやっていると、なかなか旅行に出れるもんじゃない。
ということなのだが、そうではないんじゃないか?
スペインのレストランの半年休みを少し真似て、例えば、毎月3日間、大将はグルメ旅行に出る。その間、若いスタッフだけで店をやる。これは顧客に発表する。そしてこの間は安くする、例えば半額。
若いスタッフは張り切るだろう。
メニューの設計から調理、サービスまで、大将不在の店で張り切ってやれる。
大変だけど、勉強になるだろうな。やる気もたっぷりになる。
顧客は半額で楽しめる。批評も出来る。面白そうだ。
そして、旅から帰った大将は、グルメのお土産たっぷりで、店に活かす。

なんて話をして、大将をけしかけていると、周りの調理スタッフは横目でちらちらと話を聞いている。耳がダンボになっているようだ。興味津々「やってくれないかなーーー」
いかがでしょうか?

こんな話をしながらぐずぐず飲んでいたら、河豚の切り身と白子の盛り合わせが出て来た。切り身は分厚く、たっぷりと味わえる。これに白子もついているんだからたまらない。良い店だなー。大将、旅に出て、もっと色々なの出して。

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