2007年4月13日金曜日

カレイの骨と鯉のウロコ



鯉の刺し身が出て来た。
凄烈な水からの鯉で、さわやかさっぱり。
鯉の皮も添えられている。上品な河豚の皮といったところ。
上には鯉のアラから取った煮こごりが乗っかっている。
昔、冬場に、煮魚を食べ残すと、翌朝になると煮こごりが出来ていて、それを温かいごはんの上に乗せて食べた。あの頃は寒かったんだな。
鯉の煮こごりはふうわりと舌の上でとろけた。

この後カレイが焼かれて出て来た。
しかし骨が付いていなかった。
カレイの縁側の骨、おいしいのに、どこに行ってしまったんだろうか?

揚物が出たあと、驚愕の料理が出て来た。
さっき気になっていたカレイの骨が、頭ごと、骨せんべいになって出て来た。丁寧に焼いてある。
その上に、何やら小さなかけらがたくさん乗せられている。
なんだ?
「鯉のウロコです」
カレイの骨と、鯉のウロコを、全部きれいに料理している。
「参りました!!」

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