2011年10月25日火曜日

昭和23年11月13日






いつもは賑わうだろう昭和の町も、夕方になり、歩く人もまばら。
この町は、観光客が居なくなると閑散。

だーれも居ない土産屋の奥に、新聞が雑然と置かれている。
コピーだが、昭和の新聞だ。
その1つの束の日付を見たら、昭和23年11月13日。
私が生まれる5日前の新聞だ!!

一面トップは、東京裁判の審判が下った報道。
「東京裁判 廿五被告に断罪下る」
「七被告に絞首刑」
の見出しの下に、東条英機を始めとする全被告の罪状が示され、宣告を受けた瞬間の写真。
こういう日だったんだ……
この5日後、私は生まれた。

別の束を見たら、昭和21年4月30日。
このトップは「第一級戦犯人(廿八名)へ起訴状」とある。
この新聞の横書き見出しは、右から左に書いてある。
昭和21年から23年の間に、横書き見出しが左から右の今の書き方に変わったわけだ。

更にもう1束、昭和17年のには、戦争に突き進み、鼓舞する記事だらけ。
「女も戦ふ 私たちの敵は米・英の女」
「マニラ完全占領」
4コマ漫画は「軍進……」というテーマ

こういう時代だったんだ……

新聞にのめり込んでいたら、昭和の町の商店はどんどん店じまい。
車も通らなくなっていた。

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