2007年12月18日火曜日

北寄貝のグラタン




ホテルを一歩出たら冷たい空気。
軟らかい氷で頬をなでられるようだ。
背筋がぴんと伸びる。
札幌大通り公園は、イルミネーションでクリスマスを迎えている。
テレビ塔の下で、ドイツの皆さんのフェアをやっている。
札幌はミュンヘンと姉妹都市なので、このフェアなのだそうだ。
この冷気の中、生ビールを野外で売っているけど、誰も飲んでいない。見ただけで震え上がってしまう。

北海道の食材をフレンチで食べようというので「モンペール」へ。
ドアには「準備中」、もう6時半なのに。
覗いたら「7時の予約のお客様ですか、いらっしゃいませ」
この日は我々ともう1組の大口グループの予約でいっぱいなので準備中にしてあったのだ。

厚岸の中島さん生産の牡蠣でビール。
牡蠣はすぐに無くなり「おかわり!」
最初の白ワインは低価格のチリの白にして、がぶがぶ。
次はアワビのグリル。
アワビは生もいいが、ちょっと火を通すと軟らかくなり、風味も出る。

北寄貝のグラタンが出て来た。
北寄貝というのは私にとっていつも半遭難の思い出が付きまとう。
東北海道の霧多布に向かって海岸の道を走っていたら、カーブを曲がった途端雪の吹きだまりに突っ込み、抜け出せないでいた所にいきなり猛吹雪になり、25時間閉じこめられ、やっと助かってから最初に食べたのがホッキ飯だったからだ。
北寄貝のグラタンは、甘くさっぱりと出来ていた。

次の白は、カリフォルニアのちょっと高品質のシャルドネ。
フォアグラのソテーになった所でアルゼンチンのカベルネソーヴィニオンに変えた。
最終料理はラムのソテーで、ワインリストを見たら西オーストラリアのマーガレットリバーの赤があった。カベルネにメルローを加えたもので、ここに行ったことがある。
マーガレットリバーを思い出しながら、北海道食材のフレンチは大満足のうちに終了。4人で白赤4本飲んでしまった。

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