2009年5月28日木曜日

米沢牛と岩手牛食べ比べ






米沢牛の生産、カットとパック、レストランを行っている米沢の会社から4名が、東京開催のHACCPの三日間セミナーに来た。
そこで、自社の牛肉を卸している鉄板焼きレストランに行くことになった。
築地鉄板焼 Kurosawa

ここは黒澤明監督が関係している店で、築地の一画に突然築82年の建物が現れる、ノスタルジックな空間だ。
どうせ行くならと、私の提案で、店で最高額の米沢牛と、もう一つの岩手牛を食べ比べてみようということになった。
生産地から来てくれたということなのか、特別にフォアグラをつけてくれ、ねっとり感を味わっているところに、食べ比べ2ブランドの牛肉が出て来た。

米沢に比べ、岩手は大形だ。元々米沢牛は一般の和牛より小さめの牛が多いようで、サーロインの切り身も多少小形が多いようだ。
米沢牛は、サシが多すぎて脂肪だらけといった和牛とは違い、サシが細かく、赤身とサシのバランスが適度で、和牛なのにさっぱりと食べられる。
二つのブランドを並べてみると、この違いがはっきり分かる。
牛肉で大事な熟成は、どちらも工夫しているようだ。
どんな熟成状態か、全員生の状態で香りを確かめる。
そして焼いたのを三切れずつそれぞれの皿に置かれたのを食べ比べてみると、この違いがそのまま味に現れている。

どちらがいいかって? それは好みでしょう。
この日の皆さんの軍配は、自分の産地という偏見と、価格からいって、もちろん米沢でした。(岩手牛さんごめんなさい)
米沢からの皆さん、自分たちが作った牛肉を埜瀬シェフが丁寧に焼いてくれているので感激。

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