2011年2月14日月曜日

氷のおいしさ


氷屋さんに置いてある大きな「角氷」を作るのに48時間かかる。
角氷には中心に曇った部分があるが、あれは空気などの不純物が製氷の過程で押し込められて残っているもの。
イチゴなどのシロップをかけた「氷」があるが、これに製氷工場のではなく、冬、自然に出来た「天然氷」使用が人気だ。
天然氷はゆっくり時間をかけて凍って行くためか、不純物は氷の外に押しやられる。だから自然の環境の中で不純物があるのに、天然氷には空気も含めた不純物はない。中心まで全く透明だ。

東北海道には4月の終わり頃、流氷が流れ着いてくる。
網走でこれを拾って車のトランクに入れ、札幌まで走って夕刻着き、友人達を集めて「流氷パーティー」をやったことがある。
氷はしょっぱくない。
塩も外に押し出されているからだ。

おいしい焼酎のためにはおいしい氷が必要だ。
鹿児島の焼酎で抽選でしか手に入らない「「いちどん」
これを飲むのに、天然ではないが、氷屋さんの氷を使う。
もちろん中心部分は使わない。
良質のウイスキーを飲むのと同じだな。
こういう場合、グラスにやっと入るくらいの大きさがいい。

一杯目を飲んでお代わりの時、また新しい氷で作ってもらい、一杯目の未だたっぷり残っている氷をゴロンと移す。
氷がグラス山盛りになる。
グラスの縁から盛り上がっている。

ちびちび飲んでいると、カタンと音がして上の氷が傾いた。
CMみたいだな。

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