2011年12月19日月曜日

映画「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」

シネスイッチ銀座で上映中。

1.「驚きと衝撃の塊を出す」という基本コンセプトが客にとってうれしい。
素材で驚き、盛り付けで衝撃、味でため息、3回楽しめるわけだ。
2.真空調理
加熱するのでは無く、素材とオイルを真空パックして染み込ませるなんて、新鮮な使い方。
3.水と氷
「世界水の年」だからということかもしれないが、水と氷を斬新に活用している。器の表面に薄い氷の膜を張り、その上に抹茶粉末を散らし、バリバリ壊しながら食べさすなんて、音でも楽しませてくれる。
4.まず厨房を案内
客が来たらまず厨房を見せてからテーブルに案内するなんて、実にわくわくさせる。
5.2度と同じ料理を作るな
これは大変だな。だから客は半年待ちかねる。
6.IE(インダストリアル・エンジニアリング}
大変な人数のスタッフ全員に分単位の緻密な動きを配置をさせる。
7.科学だ
メニュー設計、データベース、微量まで計量するミキシング…… 実に科学的だ。
8.旅を味わう
映画では表現出来ていないが、半年休みの間フェランさんとスタッフは世界に旅に出る。この旅の結果を客は待ち、驚きを味わいに行くわけだ。そして客も旅に出たくなる。

京都の野草料理「なかひがし」にフェランさんが訪れたあと、なかひがしのご主人と女将さんがエル・ブリに行ったら、厨房の隅のテーブルで食べさせてくれたそうだ。厨房の動きを見ながら食べられたわけだ、うらやまし〜〜〜!!
映画の中で、6月オープン初日、フェランさんは厨房の隅にあるテーブルで全ての料理を食べながら微調整をメモし、指示を与えていたが、多分あのテーブルだったんだろうな。
エル・ブリは二三年休み。再開が待ち遠しいなあ。

旅に出よう。

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