2013年12月20日金曜日

八丈島-01:刺身に青唐辛子

 強風で降りれない場合羽田に引き返す、という条件付きで飛び立ったジェット機は風に煽られながら何とか八丈島空港着陸。
迎えに来たビューホテルの人は「島では、この程度はそよ風です」
前回の台風では風速45メートル。
ビューホテル到着し、ちょっと原稿書いて、夕方を待ちかねて太平洋を見下ろすあっつい風呂に入って咽乾かせ、ホテルの人に紹介された「まっちゃん」へ。
 日本の多くの都市に「親不孝通り」というのがあるが、何とこの八丈島にもあり、その路地みたいな通りに店はある。タクシーで行かなければ絶対見付からない。
生ビールをぐぐぐ〜〜〜とやり出したら、隣に一人で座っていた人が名刺を持って挨拶に来た。
私がホテルから電話してもらってきたのを聞いていたようだ。
何で名刺なんて出すんだと思ったら、ビューホテルの調理長。
 「泊まって頂いてありがとうございます」
その料理長が何でホテルで仕事していないで居酒屋にいるんだ?
「今日の宿泊客は8名ですから……」
暇なので休みなんだ。
この料理長、秋田から流れ流れて島に来た。ルートは不明。
店は夫婦でやっていて、こっちは東京中野から流れてきた。会社やめて、のんびりくらせる良いところを探し探した結果、この八丈島に来た。20年前。のんびりいい暮らししているようだ。
早速最初の料理はもちろん島の刺身。
なんとか鯛と聞いたが忘れた。要するに島に揚がった鯛2種類。
そして、醤油の上に小さな青唐辛子が半切れになってポツンと入れてある。
女将さんが「島ではこれで食べるんです」
箸でちょっとつぶして辛味と香りを出し、これに鯛を浸けて食べたら、美味い!
ちょっと辛い程度だが、香りがすごい。刺身にふわっと絡まり、旨味倍増。
これはすごいの見付けた。
この唐芥子、冷凍して取っておくそうだ。
買って帰ろう。
刺身のツマに青い葉っぱが無造作に置いてある。
アシタバの生。
パリッと齧ると、これもいい。小さめの葉をこうするようだ。
明日からの八丈島、面白そうだな。

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