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フィンランドに来たら、シベリウスの所に行かなくっちゃ。
シベリウス博物館は、ヘルシンキから列車で西へ2時間、スゥエーデンにかなり近い所にある。
普通席よりちょっと高いだけなのでエクストラクラスのチケットを購入。
アッパーレベルの2階席なので眺めよく、客はまばら。
途中森と畑だけの所を走る。雲高くいい天気。
シベリウス博物館は、中央に小さなホールがあり、春秋の毎週水曜日にコンサートが開かれているという。
なぜ資料館ではなく博物館という名なのか来てわかった。ここは古楽器もかなり展示しているからだ。
特に弦楽器とピアノはよく揃えている。
ピアノの前身にはこんなものがあったのかと興味深い。
ホールで鳴り響くシベリウスの曲を一人優雅に聴く。
トゥルク大聖堂を覗き、駅からヘルシンキに帰る。
ヘルシンキ到着が3時58分で、4時からヘルシンキミュージックセンターで始まるサマーアカデミー・マスタークラスが地下のホール開かれる。
ちょっと遅れて会場に入ったら、小ホールで、学生がショパンを時々つっかえながらの演奏。
これは失敗したなと、すぐ出るわけに行かず、この曲が終わるまで聞いたら、前列に座っていたおじさんがもう一台の奥にあったピアノの所に行き、学生に教え出した。
なるほど、ピアノのレッスンを公開する会だったわけだ。
全く同じスタインウェイなのに、学生と先生との音の違いに驚く。
今日はピアノに色々出会う日だな。
途中で抜け出し、テーブルクロスがかかっているレストランに入る。
ステーキが食べたくなった。
ビーフステーキはテンダーロインしかない。ミディアムレアで。
出て来たステーキの上に、帽子のようにニンニクを半分にカットしたのが乗っている。
ニンニクを丸ごと素揚げし、横半分にカットしてあるのだ。
ステーキの一口と、抜き出したニンニクの一かけらが、実によく合う。
付け合わせに、ボイルしたポテトがあるが、赤蕪とキュウリが生のまま一緒にグレービーソースに絡まっている。
加熱非加熱をごちゃごちゃにしてあるのだが、バランスは良い。
面白いステーキプレートだった。
(2012年8月記)