2016年1月25日月曜日

15リスボン11:クエのグリル

 旧市街中心部の裏通りの小さなレストランのウインドウに日本語のメニューがある。
珍しいなと見ていたら、時間が早くて未だ開店前らしき店内から店主らしきマダムが顔を出し「こんにちわ」と日本語。
ガイドブックには日本びいきのオーナーとの解説。

 それならと入り、エビのスターターから始めた。
鮮度の良いエビで、豚肉ばかりだった腹に落ち着く。
 メインの中にクエのグリルがある。
クエなんて英語やましてやポルトガル語で書いてあったら絶対にわからない。
日本で高級魚だが、ここでは18ユーロ。
小型のクエで、骨ごとクロスカットしたのをグリルしただけ。
単純というか乱暴というか……
しかし身はちゃんとクエで、白身でなかなか美味しい。
 もう一つにタコのリゾット。
タコはとても柔らかくなっている。リゾットというよりもおじやだな。
リスボンのレストランはどこに入っても清潔だ。人もいいし、価格も安く、味素朴。
リスボンはどこに行っても英語で通じるから、覚えて使ったポルトガル語はオブリガード(ありがとう)だけ。
オブリガード・リスボン
そして、サウダーデ。

Wikipediaによるとサウダーデとは「郷愁、憧憬、思慕、切なさ、などの意味合いを持つ、ポルトガル語およびガリシア語の語彙」とあるが、新田次郎と藤原正彦の親子二代にわたって引き継ぎ書かれた「孤愁〈サウダーデ〉」で「孤愁」と書いているのだ。この微妙な感情を理解するためにはこの小説を是非。

2016年1月20日水曜日

15リスボン10:イカとジンジーニャ

 ポルトガルはイカが美味しいというので試してみた。
アパートオーナーから紹介された小さなレストランに再び。
リスボンの住宅街に滞在する日本人は珍しいようで、再来にオーナー喜び、頼みもしないのにソーセージのカナッペが出て来た。
脂肪の多い部位を無理やり腸詰めにしたようで、肉そのものといったソーセージ。
味も肉も濃くてしっかり。

イカは小型のタイプ。
オリーブオイルとニンニクで調理。
これなら日本人にぴったりだ。ポルトガルの料理、日本人に合うのが多いようだ。
 カラフで頼んだグリーンワインが無くなったので、ポルトワイン(ポートワイン)を試してみたら、どっしりしたフルボディの赤ワインを甘くしたようだ。
デザートワインになるな。
 美味い、最高だ!! なんてオーナーに言ったら、また気を良くしてジンジーニャ(GINGINHA)をサービスで持ってきた。
これはさくらんぼから造るワインで、街の立ち飲み屋でよく飲まれている。
ポルトワインとジンジーニャ、ポルトガルの甘いデザート酒を2杯も飲んで腹どっしり。

2016年1月18日月曜日

15リスボン09:バーベキューカフェ

 リスボンの市電28番は市内を回遊して面白い。
途中活気のありそうな繁華街を通ったので降りてブラブラしていたら、ガラス越しに盛大にバーベキューをしているカフェを発見。
広げて串刺しにした放し飼いらしき引き締まった鶏肉が焼かれていて、魚、イカなども一緒に焼いている。

 店内を見たら午後3時頃なのに満席。
これ食べたいな〜〜
しかしこの時間じゃ具合悪い。
そこで、ロシオ広場の高品質スーパーのデリ売り場で売っていたのを思い出して買ってきた。
半羽分をバラしてからトレイに入れてくれたのは小さな地鶏かコーニッシュゲームヘンとチキンの間といったところ。
味は、ブロイラーよりもいいけど、感動する程ではなかった。
でも、あのカフェのバーベキューはどうなのか、気になるところ。

ついでに近くの商店でイワシの缶詰を買った。
ポルトガルはイワシの缶詰が名物のようで、おみやげ屋でさえ売っている。
トマト味のを試してみたが、まあ、普通のイワシの缶詰。


2016年1月14日木曜日

15リスボン08:ポルトガルの牛肉

 ポルトガルの素朴で美味しい豚肉ばかり食べてきたので、牛肉が未だ。
アパートのすぐ坂下の踊り場みたいな場所で家族でやっている小さなレストランに行き、最も高い牛肉の骨付きステーキ8.5ユーロを頼んだ。
厚さ1セントほどに乱暴に骨付きのままカットした、ショルダー部分のステーキが出て来た。
背最長筋の始まりだしたところと腕の筋肉が複雑に絡んだ場所だ。
硬そ〜だな〜〜……

思ったほど硬くはなく、しかし筋肉みっしりで、しっかり咀嚼して食べるタイプ。
こんなの日本で出したら間違いなくクレーム爆発だ。
もう一つのディッシュで頼んだサーモンはまあまとも。
リスボンのレストランはどこに行ってもポーションが大きい。

2016年1月6日水曜日

15リスボン07:ポルトガルの豚とイベリコ豚の関係

 今晩はスーパーで買ってきた骨付き豚バラを焼いてみよう。
ビールはすぐそばにある小さな商店で買った1リッター入り「SUPER BOCK」1.35ユーロ。
こんな大きな瓶だと持ち上げるの重いな。
日本から持ってきた旅行用小型醤油パックと柚子胡椒をちょっと風味付けに。
焼けた肉は、赤身じっくり、脂は妖しくヌラヌラと、外側には皮が付いていてコリコリ。
ああ、美味い豚肉だな〜〜〜。

 ポルトガルにはアレンテージョ風豚というのがあり、スペインのイベリコ豚と関係がある。
ネットで見つけたページで「ポルトガルの豚肉はアレンテージョ地方の黒豚が、スペインのイベリコ豚同様どんぐりを食べさせているので 美味しい」
 ポルトガルからの豚肉輸入は昨年5月の「日本国総理大臣とポルトガル共和国首相による共同コミュニケ」の中で「ポルトガルは日本による豚肉輸入制限の解除を歓迎した」とある。
適当に買ってきたワインは「Quinta-de-la-Rosa-Reserva」で、当たり!

2016年1月5日火曜日

5リスボン06:クリスマスのパン屋

 ロシオ広場はクリスマスマーケットで平和に賑わっている。
シリア関係で世界は大変なことになっている中、こういう風景は心休まる。
 広場に繋がる繁華街で客がわんさと群がっているベーカリーでリースのようにした巨大なベーグル。
クリスマス特製だな。
日本のパン屋さん、如何でしょうか?