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ロンドンのナンバーワンと言ったらハロッズ。
食品売り場はどんなものだと行ったら、実にイギリスらしく古風で歴史の香りいっぱい。
いくつかのブースに分かれいていて、フードコートに入ったとたん、これは食べなくっちゃとなった。
食肉売り場は枝肉からカットしている。その横にロテサリー(直火焼きオーブン)で焼いている肉料理コーナーがある。直火が光り、オーブンから蒸気が美味そうに吹き出している。
魚売り場の横にはオイスターバーがある。
迷った末、オイスターバーに座り、オイスター半ダース、ビール、ワインとなった。
確か20年以上前にハロッズの缶ビールを飲んだことがあるが、グラスについだら素晴らしいクリーミーな細かい粟が出てびっくりし、しかし飲んだらまずかった。淡い黄色で、日本の生ビールのような色。泡最高、味最低のビールだった。
その覚えがあるのでどうしようかと思ったが、やっぱり今はどうかと、ハロッズビールにした。
瓶の栓ストッパー付きのグラスで、グラスについだら、泡は缶ビールと同じ素晴らしさ。ビールそのものの色は缶ビールと違って濃いチョコレート色だ。
さてと飲んだら、良かったー、美味しい、素晴らしい。
イギリスのビールはどのビールを飲んでも、色濃く、味濃い。
温度はそれほど冷えていない、10℃程度だ。濃いので、ワイン的ビールになり、あまり冷やすと味が出なくておいしく無い。
濃いイギリスのビールは、多少高めの温度で、ゆっくりちびちび飲むのが良いようだ。
ビールをシャルドネに切り替えて飲み出したら、マネージャーが来て「どうだ?」と聞くので、最高だと応えた。
にこっと笑ったところで牡蠣の次の箱が3つほど来たので、マネージヤーすぐに行き、箱を開け、突然真剣な目になって臭いをかぎ出し、厳しくチェックし出した。
なるほど、まずマネージャーが吟味する訳だ。
このオイスターバーはそれほど高く無いが、メニューの中にとんでもない値段のキャビア(125グラムで420ポンド)があるので、間違えて頼まないように。この超高額キャビアは多分アラブの皆さん向けだろう。