2009年1月26日月曜日

ナマコの塩もみ




陸奥湾はナマコも捕れる。
乾燥ナマコの加工もかなり行われているが、以前はキロ2〜3万円ぐらいだったのが、その後のバブルで一時は8万円にもなったそうだ。
しかしいきなり不況になり、相場は落ち込み、在庫の山になり、昨年10月の在庫もまだあると言っていた。

「しばのや」でナマコが出て来たが、色が薄く、見た目やわらかそうだ。
普通のとちょっと違うな。
とりあえず一切れかじったら、やはり軟らかく、味は熟成されている。
これは、ナマコの京風か、小野小町か、額田女王か。
「大将! これ、どうなってるの? 感動ものだよ!!」

「それは、ナマコを丸ごと塩で3時間ほど揉むんです」
揉むといっても、どうもただ揉むだけでなく、かなり手間がかかるようだ。
なるほど、そういうことをしているのか、職人だね〜〜。
「いい仕事してるね〜大将!」と言ったら、
「そういう風に言ってくれるの、一番うれしいんですよね〜〜」
比較として、何もしないナマコを持って来てもらって比べたが、全然違う。
これは困った、これからナマコを食べるたびに野辺地を思い出してしまうことになる。

すっかりいい気持ちになり、いつもの「まかど温泉富士屋ホテル」に行ったら、しんしんと雪が降り、年末のなごりイルミネーションに光っていた。

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