2017年8月7日月曜日

ブラBra-1:カルネ・クルーダ・バットゥータ

 トリノから列車で1時間、スローフードの本部があるブラに昼到着。
トランクはトリノ駅に預けてきたので、ショルダーバッグだけ。
とはいっても暑い中、地図片手にホテルまでの道は汗。
通り名を見ながらキョロキョロしていたら通りかかったおばさんが「道教えましょうか?」
 相変わらずのキンダークラスイングリッシュでここ行きたいと言ったら「そこならここを真っすぐ行って突き当りを左です」と、わからないイタリア語もちゃんと理解できる。便利だねこういうの。
ホテルはなかなか良さそうなレストランの奥にあった、というか、レストランのレセプションがホテルのフロント。アルベルゴBadellinoブラ。
 映画「シャイン」のデービッドヘルフゴットのお父さん役みたいな人がオーナーのようだ。
シャワー浴びてさっぱりし、フロントのお父さんにビールください。
持ってきたのは、ドイツとイタリアの二種類。どっちもキンキンに冷えている。
それではまずはドイツから。
今までイタリアでは美味しいビールはないと思っていたが、今回はどこに行っても美味しいビールに出会っている。そうなってきたのか、今までもそうで私がたまたま出会っていなかったのか……
今度はドイツのメルケルさんみたいな人が出て来たので、つまみ盛り合わせを頼んで、次はイタリアのビールをお願いします。
イタリアのビールはフルーティ。瓶の底に織りが沈んでいる。
たっぷりの盛り合わせが来て、その中の手前にターターステーキがあるが、その向こう側に、ターターステーキを薄い皮の腸詰めにしたのがゴロンと転がっている。
お父さんが来たのでこれは何だと聞いたら、「それは、なんだかかんだかと言って、ブラの名物だ」というようなことを言っている。
食べて驚愕! やっぱり、薄味を付けたターターステーキのケーシング版。
両方共「カルネ・クルーダ・バットゥータ」で、生の牛肉をナイフで叩いて(チョッパーではない)味付けしたもの。
いきなり出会ったスローフードメニュー!
そんなことをやっているうちに、客が着々と入って来て、テラス席がいっぱいになってきた。全員地元の皆さんで、お父さんと親しく話している。
3本目のビールは金槌のような豪快ドイツに戻した。
つまみ盛り合わせ、どれを食べても完璧な味!
そういえばこのテーブルに塩コショウは置いていない。
ああ、びっくりした。
次はホワイトワインにしようとメルケルさんに言ったらフルボトルのリスト。どれも10ユーロ辺りから始まっている。安いね。
あの〜〜〜、グラスでいいんですけどと言ったら、今度はお父さんのほうが冷えて汗かいたイタリアワインを持ってきて、グラスにどぼどぼ注ぎ、ボトルをそのまま置いていった。
ビールの空瓶を下げないので、テーブルに並べるとワインも入れて4本。徳利並べて飲んでいるようだ。
日差しは強いが、テラス席は日除けがあり、涼しい風が通る、ああいい気持ち。
美味しいつまみ、次々食べていったら、すぐにグラスのワインは無くなる。
お父さんに、あの〜〜〜もう一杯……、と言ったら、自分で入れていいよ。
どうも、飲んだ分だけ請求になるようだ、これはいいね。
普通昼は食べないのに、今日はたっぷり食べて飲んで昼寝に突入。

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