2010年10月22日金曜日
1008ロンパリ46:拍手かブーイングか
(8月末帰国後書き溜まったのを連載中)
セルフリッジの肉屋でグラスフェッド・ヘレフォード・リブアイ・ステーキ(キロあたり約30ポンド)を1枚くれといったら、肉屋の兄さんが「米国のプライムビーフは如何?」という。
日本人だから霜降りを勧めたのか、イギリス人も霜降りの多いプライムがいいのか……
「僕はグラスフェッドの赤身が好きなんだよ」
魚屋でマグロの赤身のブロックがあるので、1センチ厚に切ってもらった。
刺し身にしてみようか。
いったん帰って肉をアパートの冷蔵庫に入れ、マグロをまだたっぷり残っているワサビと醤油で漬け込み、6回目のPromsへ。
今日のメインはベートーベンの交響曲第三番「英雄」
一番下のボックス席で、今回のチケットの中で一番高かった。
いつものように熱気にあふれている。
さて、今日の演奏は、というと……
ダメだった。
こういうこともあるんだ。
オーケストラは響かないし、ホルンが3人揃ってへたくそ。
指揮者は何とかしようと力いっぱい汗かくが、笛吹けど踊らず、いや、踊れず。
第1楽章が終わった所で会場がざわざわ。
「なんだこの演奏は」と小声でつぶやいているのが分かる。
第2楽章が終わったら、私のボックスの1人が出て行ってしまった。
さて、こうなると、演奏が終わるとどういうことになるのか。
Promsはイベントだからまあそういうこともあるだろうと許して拍手なのか、ブーイングが出るのか? 楽しみになって最後まで居なくっちゃ。
最終楽章が終わったら「英雄」の場合、瞬間に拍手爆発なのだが、バラバラと拍手が始まり、やっと大きな拍手になった。
ブーイングは出なかった。
こんな演奏をウイーンでやったらブーイングで大変なことになるが、ロンドンの皆さん、優しいね。
こういう所、ロンドンいいな。
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