2009年3月31日火曜日
黒、赤、そして金
焼酎の黒霧島があり、その上に赤霧島があり、ロックで飲んだら赤霧島はおいしかった。
そこに今度は「金霧島」を見つけた。
3本並べて、金がいったいどういうコンセプトなのか、赤よりも上なのか、資料を見たら、上ではなく、冬蟲夏草というキノコの一種を入れた焼酎。
まあ,薬膳酒みたいなものかな? 健康焼酎かな? しかし飲み過ぎればどうしようもないな。 体にいいからと,焼酎の青汁割りを飲んで自己満足しているのと同じかな。
金霧島,飲んだら,変な甘さがあり,私の口には合わなかった。
赤霧島に変えたところに,ナマコが二種類出て来た。
一つは時間をかけて塩揉みした熟成ナマコ。
もう一つはこれの和え物。
ナマコを和えるとまた違った味になり,面白い。
そこにどーんと鍋が出て来て、開けたら白子だった。
白子のほかは、ネギと豆腐だけのシンプルさ。
さわやかな陸奥湾の潮風味。
2009年3月30日月曜日
煮汁おじや
東北で、山菜が出始めた。
これから5月いっぱい、春の香りを楽しめる。
貝もこの時季は元気で、調理すると殻から膨れ出す。
ハマグリの煮物が出たが、身が弾けそう。
金目鯛の兜煮が出て来た。
目の周りがとろりぬるりと最高。
この残った煮汁がおいしいんだ。
仏様(ほんの少し)ご飯下さい、と言ったら「もう一品出るからまだ早い」というが「そうではなくて、つまみ!」
お椀に入った少しのご飯にきんめの煮汁をかけ、ささっと掻き込む。
仕上げの一品に焼いた鰯が出て来た。
これでご飯と行きたいところだが、もう腹いっぱい。
ご飯の代わりに鰯おかわり、と言ったら、「その2匹しか仕入れていません」
どうも私のためだけに仕入れてくれたようだ。
それでは今日はこれでおしまい、お休みなさい。
2009年3月27日金曜日
2009年3月26日木曜日
0903ウイーンー18:インペリアルホテルのメニュー
魚のテリーヌはタラを使っているが、皮を残している。
欧米で魚の皮は捨てるのが一般的で「おいしいのにどうして」といつも思うのだか、ここはやっぱり分かっているな。
次はハンバーグ。
何でウイーンでハンバーグなのか、どんなのが出て来るのかと思ったら、これは由緒正しい「ハンブルグ」バーガー。
ハンブルグバーガー、元々はドイツのハンブルグから。
機械式チョッパーで挽かないで、包丁でたたいて作る。
長浜の鴨のタタキと同じだ。
米国式に言うと「グラウンドビーフステーキ」ということになる。
O-157なんて出て来る前は、グラウンドビーフステーキと注文したら焼き方を聞いてきて「レア」とか」「ミディアム」と言ったものだ。
肉粒感がたくましい。
そしてここのウインナソーセージはどんなのか。
ソーセージそのものはカフェなどで出て来るのと同じだが、ここではグレービーソースがたっぷり付いてくる。
一口大に切って、ソースにどっぷり浸し、マスタードとホースラディッシュを付けて食べる。
インペリアルホテルでは、ウインナソーセージの食べ方も豪華だ。
追加でシーザースサラダ。
普通はチーズを入れたサラダだが、ここのは、薄い生地を器型に焼いたものにサラダが入れられてある。
大きな海老がパリッとグリルされて4尾。いい海老だ。
器を割って囓ったら、南部せんべいみたい。
器をちょっと割り、その上にサラダを乗せて食べ出した。
南部煎餅皿乗せ海老サラダ。
グラスの赤ワインは、ぴったり目盛り付きカラフ入り。
2009年3月23日月曜日
0903ウイーンー17:ダンプリングスープ
今回2回目の楽友協会ホールのコンサート。
最初の小曲はドビッシーの「牧神の午後への前奏曲」
春の日だまりの中のまどろみのような曲が終わり、そのまま休憩無しに、メインのラベル「ピアノ協奏曲」に入るようだ。
このホールは狭く、オーケーストラ舞台も狭く、やっと入っている状態。
そこにピアノを短時間にどうやって入れるのか見ていたら、最前列左側の椅子と指揮者台を取り除き、左袖から横倒しにしてキャスターに乗せたピアノを押し入れてきた。
中央に持って来て、屈強なおじさん3人で横倒しして設置。
指揮者台をピアノの後ろ側に戻して完了。
聴衆は皆口を開けて見ていた。
素晴らしかったコンサートが終わり、すぐ隣にあるウイーン最高のインペリアルホテルで食べることにした。とは言っても安いカフェの方。
ウイーン名物にはダンプリングスープがある。
コンソメスープにレバーのミートボールが入っている。
鮮度が良いレバーでないとこうはいかないな。
2009年3月22日日曜日
0903ウイーンー16:うどん
2009年3月18日水曜日
0903ウイーンー15:オペラの生活時間
オペラ「トスカ」の席が取れた。
夜8時から始まり、終了は10時45分。
始まる前にビールとワインで食事したら、せっかくのオペラで寝かねない。
そこで開演前、近くのカフェで軽くスープと小さなサンドイッチ。
野菜スープとトマトスープを試したが、どちらもじっくりしたおいしさ。
素材がおいしく、水もおいしく、料理も古風一流だからだろう。
オペラ座に入ったら、ボックス席の一番前、それも2階分吹き抜けの、まるで貴族用特別席。
目の下にオーケストラが広がっている。
指揮者が斜め前から見える。
すぐ左に奥行きがたっぷりとある舞台。
おじいちゃん指揮者は指揮に入ったとたん胸を張り、青年に変身した。
このオーケストラの音がまたよく響き、演奏もすばらしい。
舞台とオーケストラの両方に目が行ったり来たり。
休憩時間はウイーンの皆さんの衣装をキョロキョロ。
オペラが終わり、カフェに11時のラストオーダーに滑り込み。
ビールを飲みながら、耳の中はトスカの残響がまだまだ響いている。
就寝1時。
オペラの時間は、6時間ほどずれるな。
0903ウイーンー14:Bio卵のトレーサビリティ
2009年3月16日月曜日
0903ウイーンー13:ユリウスのパッケージ
2009年3月15日日曜日
0903ウイーンー12:ポークチョップ
マルクト市場の肉屋で、大きな骨付き豚ロインの脂肪の多いリブ側から2枚切ってもらった。
リブ側というのは前、肩の方。後ろの方がロインの芯だけだが、この前側の方はかぶりが入り、ロースの芯は小さめになる。
普通は後ろの方を買う人が多いが、しかしおいしいのは複雑に筋肉が入り組んでいる前の方だ。
この肉はかなり大きいのと、皮付きなので脂肪はたっぷり付いたまま。
皮付きは日本では沖縄にあるぐらい。
フライパンで野菜と一緒に焼いたら、肉汁が上に吹き出している。ウワーうまそー!
まずは脂肪をそのまま囓ろうと皮のところにナイフを入れたらガリガリガリと力強い手応え。
力を入れて切り取って囓ったらざくざくと頑丈な皮が香ばしい。
たっぷりと厚い脂肪は、さっぱり。
野性的だ、こういうのがどうして日本にないのだろうか。まあでも、硬いと文句言われるだけかもしれないな。
次は赤身肉で、まずはスジが入り組んでいるところ。
がっしりした赤身と、スジがコリコリとすばらしい。
2009年3月13日金曜日
0903ウイーンー11:美術史博物館のカフェ
2009年3月12日木曜日
0903ウイーンー10:ホワイトソーセージの朝食
2009年3月11日水曜日
0903ウイーンー9:ホワイトアスパラガス
2009年3月10日火曜日
0903ウイーンー8:「エウゲニ・オネーギン」絶賛とブーイング
3月7日、オペラ座で小澤征爾さん指揮の「エウゲニ・オネーギン」
特に今回は初演。映画なら封切りだ。
映画だと予告編があるが、オペラでは事前の情報は何も無く、どのような演出か楽しみで、批評家も初演には顔を出し、翌朝の新聞にコメントを出す。絶賛されたり酷評だったり、演ずる方は人生をかけた試験みたいなところがある。
満席の中、小澤さんがいつものようにちょこちょこと登場。
指揮台に楽譜無く暗譜で、これもいつものように指揮棒無し。
小澤大ファンの私としては、この初演の人気がどうなるのか、学芸会の主役に自分の子供が選ばれたのを見に行く気分。
実際、以前、小澤さんはブーイングを受けたことがあり、どうなるか。
演奏が始まり、すぐに幕が開いたら、近代的演出だ。
これはいったいどういうことなんだ?
エウゲニ・オネーギンは1820年代のロシアが舞台で、舞踏会も出て来る、それなのに、モノトーンのシンプルな舞台にジャケットでいきなり踊りまくりだしたのは、どうしたこと?
それもバク転あり、宙返りあり、倒立歩き、まるで体操部の集団練習だ。
新しく編集した「源氏物語」を開けたらローマ字で書いてあった、なんてところか。
演奏も覇気がないようだ。
金管楽器がプワーンとずれたように聞こえた。
このままいったら駄目だよ!
15分ほどで1幕目の第1景が終わり、幕がいったん下がった。短時間の背景替え。
何となく戸惑い気味の拍手。
聴衆全体が小声でガヤガヤ。
そう、誰もこの演出に戸惑っているのだ。
すぐに始まった第2景をハラハラしながら聞いていたが、演技も、演奏も、次第に乗ってきたようだ。
このオペラは3幕からなるが、今回の演出では1,2幕の6景ほどを110分ぶっ通し。
その間に、演奏、舞台、どんどん盛り上がり、2幕目最終の決闘シーンが終わったら最高潮、大拍手。
これならよさそうかな?
しかしあの近代的な衣装と舞台はどうなんだ?
休憩時間、オペラ座の休憩室は着飾った紳士淑女がワインを飲み、ガヤガヤの喧噪がわーんとこだまする。
休憩中、ウイーンの皆さんは満足した様子。
3幕が始まる。
小澤さんが入ってきたとたん「ブラーボ」の声があちこちからかかった。
ブラーボは全曲終わったときにかかるもので、途中でかかるのに出会ったことない。
よかったー。
3幕目は出演者絶好調、聴衆も時間を忘れてエウゲニ・オネーギンの世界に入っていた。
緞帳が下り、小澤さんが最後の音を出し終わったとたん、観衆は飛び上がった!
爆発炸裂する拍手は、この巨大な石造りの建物をもふるわせる。
ああよかった!
カーテンコールが始まった。
大聴衆の感動はさらに膨らんできた。
小澤さんが舞台のカーテンコールに登場すると、拍手最高潮。
間違いなく大成功だ!
カーテンコールの中、4人の人間が飛び出してきた。
そのとたん、ブーイングが始まった。
隣に座っているウイーンの人らしきおじさんも大声でぶーぶーやっている。
出て来た4人は、舞台衣装デザインスタッフだ。
これに皆文句を言っているのだ。
そうだよなー、帝政ロシア時代の豪華な衣装と舞台装置を見れると楽しみにしていたのに、あれじゃーなー。
しかし、こっちの人ははっきりしているなー!
出演演奏すべて大絶賛、衣装と舞台にブーイング。
大絶賛とブーイングが一緒になったオペラ、面白かったー!
ブーイングまで楽しんだな。
ウイーンの新聞、明日はどうなるかな?
(写真は開演中ではありません)
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