ししゃもは普通は一夜干しで、冷凍になっているのが多い。
もちろん本ししゃもの話。
本ししゃもはノルウエー産などと比べたらはるかに高い。
けど、その分おいしさという価値がある。
「生の本ししゃもです、珍しいです」
ここは歌舞伎座裏の小さな料理店。
表から覗いて、店主が若く良心的な顔をしているから入ってみた。
焼くのではなく、フリッタのようにしてある。
頭から中程まで一気に囓ったら、真っ白な身が表れて、ふわっと湯気が広がった。
生の本ししゃもは、上品な、キスのような味だ。
仕上げは湯漬け。
おにぎりのように固めた味ご飯にうす出し汁をかけ、針切りの海苔がたっぷり。
0 件のコメント:
コメントを投稿